「鳥獣戯画」は、擬人化した動物を墨一色で躍動的に描いた国宝作品だ。東京国立博物館の特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」は、甲・乙・丙・丁の全4巻からなる「鳥獣戯画」全場面を一挙公開する初の展覧会。原本ではすでに失われた場面を留める模本の数々も集結し、文字どおり「鳥獣戯画」の“すべて”を楽しむことができる機会となる。
会期:2021年4月13日(火)~5月30日(日)
会場:東京国立博物館 平成館 (東京都台東区上野公園13-9)
東京・根津美術館の開館80周年記念特別展特別展「国宝 燕子花図屏風─色彩の誘惑─」は、青・緑・金という“色彩”に着目して日本美術を紹介する展覧会。国宝「燕子花図屏風」を中心に、青・緑・金の3色を使った中世日本の仏教絵画、金屏風や同時代の陶芸作品をあわせて展示することで、「燕子花図屏風」に新たな視点からアプローチする。
会期:2021年4月17日(土)〜5月16日(日)
会場:根津美術館 (東京都港区南青山6-5-1)
20世紀を代表するイギリスの具象画家、フランシス・ベーコン。東京・渋谷区立松濤美術館の企画展「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる」では、生前に明らかにされることのなかった素描、参照していた印刷物、そしてキュビスムやシュルレアリスムの影響のもとに制作された初期油彩画など約130点を日本初公開。この画家の知られざる姿と制作の秘密に迫る。
会期:2021年4月20日(火)~6月13日(日)〈予定〉
会場:渋谷区立松濤美術館 (東京都渋谷区松濤2-14-14)
東京・森美術館の「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力──世界の女性アーティスト16人」は、世界各地で創作活動を続ける70代以上の女性アーティスト16名を取り上げる展覧会だ。出身地だけをとっても、エジプト、インド、韓国、アメリカ、日本とさまざまに異なるアーティストらの実践からは、フェミニズム、世界で生じる問題、そして従来の美術史のさまざまな解釈などにふれられるだろう。
会期:2021年4月22日(木)〜9月26日(日)
会場:森美術館 (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階)
東京・アーティゾン美術館の「クロード・モネ─風景への問いかけ」は、印象派の巨匠・モネの画業を“場所”とともにたどる展覧会。代表作《日傘の女性》をはじめ、パリ・オルセー美術館所蔵作品を中心とする約140点の作品を展示し、睡蓮の主題へと実を結ぶモネの軌跡を紹介する。
会期:2021年5月29日(土)〜9月10日(金)
場所:アーティゾン美術館 (東京都中央区京橋1-7-2)
東京・国立新美術館で開催される展覧会「ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会」では、戦中戦後のもんぺや国民服から、グローバルに活躍した森英恵ら日本人デザイナーの作品、カワイイ(Kawaii)文化、そしてその先まで、日本のファッションを包括的に紹介。衣服のみならず、写真や雑誌などを通して、衣服をつくる者とまとう者、そしてメディアの軸から、ファッションを社会現象とともにひもとく。
会期:2021年6月9日(水)~9月6日(月)
会場:国立新美術館 (東京都港区六本木7-22−2)
2020年東京五輪のメイン会場《国立競技場》の設計を手掛けるなど、現代日本を代表する建築家として国際的に活躍する隈研吾。東京国立近代美術館にて開催される企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」では、“公共性”に着目して隈建築を紹介。模型や写真だけでなく、瀧本幹也らによる映像作品など、建築の特徴を実感できる展示を展開する。
会期:2021年6月18日(金)〜9月26日(日)
会場:東京国立近代美術館 (東京都千代田区北の丸公園3-1)
日常を取り巻く“ルール”は、人びとを縛るもののように思われるが、しかし新たな創造や可能性の契機ともなりうる。東京・21_21 DESIGN SIGHTの企画展「ルール?展」では、人びとがこれからの社会でともに生きるための「ルール」を、デザインを通していかに思考し、かたち作ることができるのかを多角的な視点から探る。
会期:2021年7月2日(金)〜終了日は決まり次第告知
会場:21_21 DESIGN SIGHT (東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
東京都美術館の展覧会「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」では、20世紀初頭にファン・ゴッホに魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー゠ミュラーにフォーカス。「糸杉」シリーズの傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》をはじめ、ファン・ゴッホの絵画32点と素描20点を一挙公開するとともに、ルノワールなどの近代絵画も展示する。
会期:2021年9月18日(土)〜12月12日(日)
会場:東京都美術館 (東京都台東区上野公園8-36)
Chim↑Pom《BLACK OF DEATH (東京 永田町、国会議事堂の上空)》 2008年 ラムダプリント、ビデオ 81×117.5 cm、9分13秒
Courtesy: ANOMALY and MUJIN-TO Production
Chim↑Pomは、都市、消費主義、原爆、震災、メディア、公共といった多岐にわたるテーマで、現代社会の諸問題に強く訴えかける作品を手掛けてきたアーティスト集団だ。東京・森美術館の「Chim↑Pom展(仮題)」は、Chim↑Pomの活動の全貌を展望する世界初の展覧会。活動初期から近年までの代表作に加え、本展のための新作も展示する。
会期:2021年10月21日(木)〜2022年1月30日(日)
会場:森美術館 (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階)
20世紀後半にニューヨークを拠点に活躍した久保田成子(くぼたしげこ)は、ヴィデオ黎明期におけるヴィデオ・アートの先駆者と見なされている。東京都現代美術館の企画展「Viva Video! 久保田成子展」は、その創作活動を通覧する大規模個展。映像と彫刻を組み合わせた“ヴィデオ彫刻”の代表作などを展示する。
会期:2021年11月13日(土)〜2022年2月23日(水・祝)
会場:東京都現代美術館 (東京都江東区三好4-1-1(木場公園内))