カネマサフィル(KANEMASA PHIL.)は、2026年春夏ウィメンズ&メンズコレクションを発表した。
「探検者」がテーマの2026年春夏シーズンは、エジプトの砂漠地帯をわたり歩く人々の装備、服装からインパイア。過酷な気候や環境に適応した機能性に着目し、ミリタリーやワークスタイルに見られる実用的な要素を随所に落とし込んだ。同時にブリティッシュのエッセンスを取り入れ、上品なユニフォームスタイルを提案している。いずれのウェアもこれまでと同様に、カネマサフィルならではの高密度で編み立てたジャージー生地にて仕立てられている。
象徴的なのは、アースカラーのサファリジャケットやグルカショーツなど、ミリタリーウェアをベースにしたアイテム。使う生地の風合いでさりげなく遊びを効かせているのがポイントで、たとえばオパールプリントを施したジャージー生地のサファリジャケットやパンツは、薄く柄が浮かび上がるような風合いが古代エジプト時代に文字を刻んだ石碑ロゼッタ・ストーンを彷彿させる。また、ウエストベルト付きのハンティングジャケットにはへリンボンジャカードの生地を採用し、パリッとした無骨さと触った時の柔らかさをあわせ持つ1着に仕上げている。
ジャージー生地特有のソフトな質感や軽さにより、しっかりとした仕立てのウェアであっても見た目より軽やかな着用感に仕上がっているのも特徴だ。たとえば、斜めの畝が走るAラインのワークジャケットは分量感をとっていながらも、触れるとシャリ感があり軽快な風合いに。
ラグランカラーの玉虫色コートや、タックをとってたっぷりとした分量感に仕上げたグルカパンツもまた、柔らかなテクスチャーで程よいドレープを楽しめる。
この他、洗いをかけて細かなシワ感を残したナイロンフーディーやシャツ、ワイドシルエットのスウェットパンツなどもまた、オーバーシルエットながらも軽い着心地に仕上げた。さらりとしたキュプラのシャツやショーツ、なめらかなシルクのTシャツなど、春夏の季節に心地良い感触のウェアも散見されている。
カネマサフィルを象徴するシャツは、豊富なバリエーションが登場。ハリのある、クリーンな表情のストライプシャツは、ベーシックなブルーストライプやピンクのマルチストライプなどを用意。レギュラーカラーに加え、オープンカラーでも展開される。また、大きく肩をドロップさせた緩やかなナイロンニットの半袖シャツや、深めのネックラインに仕上げたシルクラミーのシャツなど、リラクシングながらもエレガントなシャツが揃う。
アイキャッチなのは、ふわりとしたフレッシュなシルエットを描くオレンジカラーのシャツだ。フランスのヴィンテージから着想を得て、背面や袖にはギャザーをプラス。丈は短めに設定することで、レイヤードした時にバランスを取りやすいように仕上げている。