2026年に東京都内で開催される、おすすめの展覧会やアートイベントを特集。美術館や博物館、アートギャラリーなど、東京都内の文化施設での開催スケジュールを、開始日順に紹介する。見どころや展示アート作品、会期、会場、観覧料などをまとめるほか、各詳細からはより詳しい展示内容やチケット情報なども確認できる。人気のクロード・モネといった西洋絵画から現代アート、ファッション、建築、デザインまで、展覧会の最新情報をいち早くチェックしてほしい。
東京・京橋のアーティゾン美術館で開催される展覧会「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」では、沖縄と東北という異なる土地に根差しつつ、歴史や記憶に目を向けてきたふたりのアーティスト、山城知佳子と志賀理江子を紹介。それぞれの視点で選んだ所蔵作品を展示するとともに、ふたりの作家による新作のインスタレーションを発表する。
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」
会期:2025年10月11日(土)〜2026年1月12日(月・祝)
会場:アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)
観覧料:ウェブ予約チケット 1,200円、窓口販売チケット 1,500円
東京都庭園美術館で開催される「永遠(とわ)なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル——ハイジュエリーが語るアール・デコ」は、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)のハイジュエリーを紹介する展覧会。アール・デコの建築様式を現在に伝える東京都庭園美術館を会場に、約310点のジュエリーや資料をとおして、メゾンの「サヴォアフェール(匠の技)」に光を当ててゆく。
「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル——ハイジュエリーが語るアール・デコ」
会期:2025年9月27日(土)~2026年1月18日(日)
会場:東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)
観覧料:一般 1,400円、大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円
東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される展覧会「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」では、アール・デコのファッションに着目。世界的な服飾コレクションを誇る京都服飾文化研究財団(KCI)のコレクションから、選りすぐりの服飾作品約60点を公開するとともに、同時代の絵画や工芸、グラフィック作品などもあわせて展示し、当時の服飾の流行を総合的に紹介する。
「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」
会期:2025年10月11日(土)〜2026年1月25日(日)
会場:三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2)
観覧料:一般 2,300円、大学生・専門学校生 1,300円 ほか
東京の世田谷美術館で開催される企画展「つぐ ミナ ペルホネン(minä perhonen)」は、ファッション・テキスタイルブランドであるミナ ペルホネンの展覧会。「つぐ」をキーワードに、ミナ ペルホネンのものづくりをたどってゆく。
「つぐ ミナ ペルホネン」
会期:2025年11月22日(土)~2026年2月1日(日)
会場:世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)
観覧料:一般 1,700円、高校・大学生 800円 ほか
東京国立近代美術館で開催される企画展「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」は、ジェンダーの視点から、日本の戦後美術史を捉えなおす展覧会。1950〜60年代の日本において、前衛美術の領域で注目を集めた女性の美術家に光を当て、草間彌生、田中敦子、芥川(間所)紗織など、14人の美術家による約120点の作品を紹介する。
「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」
会期:2025年12月16日(火)~2026年2月8日(日)
会場:東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)
観覧料:一般 2,000円、大学生 1,200円
東京・上野の国立西洋美術館で開催される展覧会「オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語」では、「室内」に着目しつつ、印象派の画家の関心や表現を紹介。パリのオルセー美術館所蔵の傑作70点を中心に、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールなど、約100点の作品を展示する。
「オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語」
会期:2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)
会場:国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)
観覧料:一般 2,300円、大学生 1,400円 ほか
東京都美術館では、特別展「東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」を開催。北欧の国・スウェーデンにおける美術黄金期の絵画を本格的に紹介する本展では、質・量ともに充実したコレクションを誇るウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけての名品が一堂に会する。
「東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」
会期:2026年1月27日(火)〜4月12日(日)
会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)
東京・京橋のアーティゾン美術館で開催される展覧会「クロード・モネ —風景への問いかけ」では、印象派を代表する巨匠クロード・モネの、風景画家としての魅力を紹介。フランス・パリのオルセー美術館から、《戸外の人物習作—日傘を持つ右向きの女》や《パリ、モントルグイユ街、1878年6月30日の祝日》などの傑作が一挙来日し、約140点の作品をとおしてモネの画業をたどってゆく。
「クロード・モネ —風景への問いかけ」
会期:2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
会場:アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)
入館料:ウェブ予約チケット 2,100円、窓口販売チケット 2,500円
東京・六本木の国立新美術館で開催される展覧会「テート美術館 — YBA & BEYOND 世界を変えた 90s 英国アート」では、イギリスのテート美術館のコレクションを中心に、1990年代の英国美術の軌跡を紹介。ダミアン・ハーストやヴォルフガング・ティルマンスなど、約60名の作家による約100点の作品が一堂に会する。
「テート美術館 — YBA & BEYOND 世界を変えた 90s 英国アート」
会期:2026年2月11日(水・祝)〜5月11日(月)
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される展覧会「清親から巴水まで—ミュラー・コレクションにみる浮世絵・新版画(仮称)」では、珠玉の日本美術コレクションを誇るアメリカ・スミソニアン国立アジア美術館の所蔵作品から、近代日本の風景木版画を紹介。小林清親、吉田博や川瀬巴水など、明治時代から昭和時代にいたる風景版画の展開を紹介する。
「清親から巴水まで—ミュラー・コレクションにみる浮世絵・新版画(仮称)」
会期:2026年2月19日(木)~5月24日(日)
会場:三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2)
東京の府中市美術館で開催される企画展「長沢蘆雪」は、江戸時代の京都で活躍した画家・長沢蘆雪の東京初となる展覧会。かわいらしい子犬がじゃれあう様子を描いた《菊花子犬図》をはじめ、蘆雪の作品を一堂に集めて公開する。
「長沢蘆雪」
会期:2026年3月14日(土)~5月10日(日)
会場:府中市美術館(東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内)
東京・上野の国立科学博物館で開催される特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」は、人間には真似できない多様な特殊能力を持つ、生き物の必殺技に着目する展覧会。貴重な標本、精巧なCG、実際に触れて学べる模型、さらには迫力あふれる映像などを展示する。
「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」
会期:2026年3月14日(土)〜6月14日(日)
会場:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
東京・上野の国立西洋美術館で開催される企画展「チュルリョーニス展 内なる星図」は、リトアニアを代表する芸術家、ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニスの大回顧展。絵画と音楽の融合を試みたチュルリョーニスの画業を、日本初公開の作品を含む約80点の絵画やグラフィック作品をとおして紹介する。
「チュルリョーニス展 内なる星図」
会期:2026年3月28日(土)〜6月14日(日)
会場:国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)
観覧料:一般 2,200円、大学生 1,300円 ほか
東京・上野の東京国立博物館 平成館で開催される特別展「百万石!加賀前田家」は、江戸時代に北陸一帯を治めた大名家・加賀前田家が伝えてきた、貴重な文化財を一挙公開する展覧会。「天下五剣」のひとつとされる名刀・国宝《太刀 銘 光世作(名物 大典太)》、フランスの彫刻家フランソワ・ポンポンによる《シロクマ》などを目にすることができる。
前田育徳会創立百周年記念 特別展「百万石!加賀前田家」
会期:2026年4月14日(火)〜6月7日(日)
会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
東京都現代美術館で開催される企画展「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」は、『はらぺこあおむし』などで知られる絵本作家、エリック・カールの展覧会。27冊の絵本の原画に加えて、最初の構想段階で作られるダミーブック、コラージュに使用する素材など、約180点を一堂に集めて展示する。
「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」
会期:2026年4月25日(土)〜7月26日(日)
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1)