展覧会「クロード・モネ —風景への問いかけ」が、東京・京橋のアーティゾン美術館にて、2026年2月7日(土)から5月24日(日)まで開催される。
 
 「睡蓮」の連作などで知られる印象派の巨匠、クロード・モネ。自然の中の光に魅了されたモネは、移ろう光や空気が織りなす一瞬の光景を描きだすことを、生涯にわたって追求したのであった。
 
 展覧会「クロード・モネ —風景への問いかけ」では、風景画家としてのモネの展開を紹介。世界最高峰のモネ・コレクションを有するパリのオルセー美術館所蔵作品約90点を中心に、国内所蔵作品を加えた約140点の作品を展示をとおして、モネの画業を丹念にたどってゆく。
 
 本展には、オルセー美術館が誇るモネ・コレクションのなかから、選りすぐりの作品が一挙来日。《戸外の人物習作—日傘を持つ右向きの女》や《パリ、モントルグイユ街、1878年6月30日の祝日》、《サン=ラザール駅》、《ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光》などを展示するほか、《トルーヴィル、ロシュ・ノワールのホテル》など、数多くの作品が初来日となる。
 
 モネは、生涯をつうじてさまざまな場所を訪れ、さまざまな方法で制作を行うことにより、風景画の革新を試みた。会場では、モネの画業における重要な時代と場所を追うことで、モネの軌跡を紹介。少年時代を過ごしたル・アーヴル時代から、アルジャントゥイユ時代、ヴェトゥイユ時代、1880年代の旅の時代、そして最晩年に至る長い年月を過ごしたジヴェルニー時代まで、画業を時代順に追い、晩年の連作「睡蓮」へと結実する展開をたどってゆく。
 
 モネの表現は、自然を観察することばかりでなく、幅広い芸術にふれることをとおして育まれたものであった。モネは、過去や同時代の画家から影響を受けるとともに、写真や浮世絵などにも注目していたのだ。本展では、モネと同時代の画家による絵画、写真、浮世絵、アール・ヌーヴォーの美術工芸にも目を向け、エミール・ガレの《静淵》などを展示するほか、現代の映像作家アンジュ・レッチアによる没入型の映像作品も公開する。
展覧会「クロード・モネ —風景への問いかけ」
会期:2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
会場:アーティゾン美術館 6・5階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00
※3月20日以外の金曜日、5月2日(土)・9日(土)・16日(土)・23日(土)は20:00閉館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:2月16日(月)、3月16日(月)、4月13日(月)、5月11日(月)
入館料:ウェブ予約チケット 2,100円、窓口販売チケット 2,500円、学生 無料(要ウェブ予約)
※日時指定予約制(2026年1月7日(水)より美術館ウェブサイトにて予約開始)
※チケットは、空きがあれば当日でも購入可
※同時開催の「カタリウム」展も観覧可
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600