2024年に東京都内で開催される、おすすめの展覧会の最新情報を一挙紹介。美術館や博物館での開催スケジュールを、開始日順にまとめた。各詳細からは、会期や会場に加えて、展示されるアート作品、観覧料なども確認することが可能だ。西洋絵画や現代美術、日本美術、ファッション、建築、デザインなど、注目の展覧会・イベント情報を随時アップデートしていく。
エルメス(HERMÈS)財団が東京・銀座に展開する銀座メゾンエルメス フォーラムでは、展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を開催。ガラスブロックを通して自然光、街の光や色彩に満ちる、銀座メゾンエルメス フォーラムの空間を会場に、現代美術家・内藤礼の絵画や立体作品を展示する。
「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」
会期:2024年9月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム (東京都中央区銀座5-4-1)
東京・日本橋の高島屋史料館TOKYOで開催される企画展「さらに 装飾をひもとく 日本橋の建築・再発見」は、装飾に着目しつつ、日本橋の建築を紹介する展覧会。中世風の佇まいをもつ丸石ビルディングをはじめ、看板建築、ポストモダン建築、リノベーション建築、そしてインテリアなど、日本橋の多様な建築に光をあてる。
「さらに 装飾をひもとく 日本橋の建築・再発見」
会期:2024年9月14日(土)〜2025年2月24日(月・振)
会場:高島屋史料館TOKYO (東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C.本館)
東京のたばこと塩の博物館で開催される特別展「嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器」は、嗅ぎたばこ入れを紹介する展覧会。フランスをはじめとするヨーロッパ、中国といったアジアなど、世界各地の嗅ぎたばこ入れ約280点を展示するほか、嗅ぎたばこの歴史を、文献や版画、参考図版などを通して紹介する。
「嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器」
会期:2024年9月21日(土)~12月22日(日)
会場:たばこと塩の博物館 (東京都墨田区横川1-16-3)
東京・六本木の森美術館で開催される展覧会「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」は、自身の家族との関係に基づく制作を行った20世紀のアーティスト、ルイーズ・ブルジョワを紹介する、日本では27年ぶり、国内最大規模となる個展。出品作品は約100点にのぼり、そのうち約半数が日本初公開の作品となる。
「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」
会期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
会場:森美術館 (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F)
東京の竹久夢二美術館で開催される企画展「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」は、大正ロマンを象徴する画家・竹久夢二と、『読売新聞』の関わりに着目する展覧会。記者として携わった仕事に加えて、公私ともに注目されて取材対象となった夢二にまつわる記事を紹介する。
「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」
会期:2024年9月28日(土)〜2025年1月26日(日)
会場:竹久夢二美術館 (東京都文京区弥生2-4-2)
東京国立近代美術館で開催される企画展「ハニワと土偶の近代」は、ハニワや土偶といった出土遺物が、近代以降になぜ注目され、その評価がどのように広がったのかを紹介する展覧会。岡本太郎やイサム・ノグチによる作品をはじめ、日本画や洋画、陶芸、出土品を克明に描いたスケッチ、マンガまで、幅広い時代とジャンルの作品を一堂に集めて展示する。
「ハニワと土偶の近代」
会期:2024年10月1日(火)〜12月22日(日)
会場:東京国立近代美術館 (東京都千代田区北の丸公園3-1)
東京オペラシティアートギャラリーで開催される展覧会「松谷武判 Takesada Matsutani」は、現代美術家・松谷武判の初となる回顧展。戦後日本の前衛美術グループ「具体美術協会(具体)」の第2世代として活躍し、フランス・パリを拠点に活動を続けてきた活動の軌跡を、200点以上の作品や資料を通して紹介する。
「松谷武判 Takesada Matsutani」
会期:2024年10月3日(木)〜12月17日(火)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー (東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル 3F)
東京のパナソニック汐留美術館では、展覧会「ベル・エポックー美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケル コレクションを中心に」を開催。パリが芸術的に華やいだベル・エポックから1930年代にいたる、多彩な芸術文化を紹介する本展では、アルフォンス・ミュシャらによる版画作品、エミール・ガレやルネ・ラリックの工芸作品、当時の女性や子どもの装いなど、さまざまな分野の作品を一堂に集めて展示する。
「ベル・エポックー美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケル コレクションを中心に」
会期:2024年10月5日(土)~12月15日(日)
会場:パナソニック汐留美術館 (東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル 4F)
東京・上野の国立西洋美術館で開催される企画展「モネ 睡蓮のとき」は、印象派を代表する画家クロード・モネの連作「睡蓮」に着目する展覧会。パリのマルモッタン・モネ美術館が所蔵する約50点に加えて、国立西洋美術館の松方コレクションをはじめとする日本国内所蔵作品などを一堂に集め、モネ晩年の芸術の展開を紹介する。
「モネ 睡蓮のとき」
会期:2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
会場:国立西洋美術館 (東京都台東区上野公園7-7)
東京の世田谷文学館で開催されるコレクション展「寺山修司展」は、歌人や劇作家などとして活躍した寺山修司にまつわる資料約150点を紹介する展覧会。横尾忠則によるポスター、原稿や台本といった「天井棧敷」にまつわる資料に加えて、20代前半の自筆書簡などを通して、寺山の活動と人物像に光をあててゆく。
「寺山修司展」
会期:2024年10月5日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:世田谷文学館 (東京都世田谷区南烏山1-10-10)
東京の練馬区立美術館で開催される展覧会「追悼 野見山暁治 野っ原との契約」では、長く練馬区内にアトリエを構え、2023年にこの世を去った洋画家・野見山暁治を紹介。練馬区立美術館のコレクションを中心に、収蔵後初公開の作品を含む、油彩画やドローイング、版画など約80点を紹介する。
「追悼 野見山暁治 野っ原との契約」
会期:2024年10月6日(日)~12月25日(水)
会場:練馬区立美術館 (東京都練馬区貫井1-36-16)
東京都写真美術館で開催される展覧会「アレック・ソス 部屋についての部屋」では、写真家アレック・ソスの足跡を、「部屋」をテーマに紹介。初期を代表するカラー作品のシリーズ「Sleeping by the Mississippi」や「Niagara」から、近作の「I Know How Furiously Your Heart is Beating」、最新作の「Advice for Young Artists」まで、約60点を公開する。
「アレック・ソス 部屋についての部屋」
会期:2024年10月10日(木)〜2025年1月19日(日)
会場:東京都写真美術館 (東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
東京・新宿のSOMPO美術館で開催される展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」は、都市の景観を精密に描く「ヴェドゥータ(景観画)」を確立した画家カナレットを紹介。ヴェネツィアを精密に描いたカナレットの絵画を中心に、油彩画、素描、版画など、約60点の作品を展示する。
「カナレットとヴェネツィアの輝き」
会期:2024年10月12日(土)〜12月28日(土)
会場:SOMPO美術館 (東京都新宿区西新宿1-26-1)
東京ステーションギャラリーで開催される企画展「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」は、「ザ・コンランショップ」などを手がけたサー・テレンス・コンランの展覧会。個人の生活空間から都市、社会まで、多岐にわたる領域のデザインに携わったコンランの人物像に迫る、日本初の展覧会となる。
「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」
会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
会場:東京ステーションギャラリー (東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前)
東京都写真美術館で開催される展覧会「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol. 21」では、社会、環境、人と人との関係性を、自らの立ち位置から問い直し、独自の視点で思考を深める、5人の若手作家を紹介。大田黒衣美、かんのさゆり、千賀健史、金川晋吾、原田裕規を取り上げる。
「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol. 21」
会期:2024年10月17日(木)〜2025年1月19日(日)
会場:東京都写真美術館 (東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)