アートの祭典「六本木アートナイト2025」が、2025年9月26日(金)から28日(日)まで、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウンなど六本木エリアにて開催される。
「六本木アートナイト」は、六本木の街全体でアート体験を楽しめる、秋恒例のアートイベント。14回目の開催を迎える「六本木アートナイト2025」においても、美術館や文化施設、大型複合施設、商店街など六本木エリア全域を舞台に、インスタレーション、パフォーマンス、音楽、映像、トーク、デジタルアートなど、約30組のアーティストによる50以上のプログラムを展開する。
六本木交差点や通りなど、街中で展開されるアートもあり、六本木の街を散策しながら、新たなアートとの出会いを楽しめるイベントとなっている。
注目は、特定の国・地域に焦点を当てて、アーティストの作品を紹介するプログラム「RAN Focus」。2025年は韓国にフォーカスし、国際的に活躍するアーティストたちの作品やパフォーマンスを披露する。
たとえば、森美術館の「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」展で注目を集めたキム・アヨンの《デリバリー・ダンサーズ・アーク:0°レシーバー》は、六本木ヒルズアリーナの巨大LEDスクリーンで上映。現代デジタル社会における労働やテクノロジー、アイデンティティなどをフューチャリスティックな映像を通して映し出す。
また、3Dプログラムとタブレット端末を駆使して作品制作を行うカン・ジェウォンの彫刻や、地域市民と交流しながらまちに根付く作品制作を行うジン・ヨンソブのコミュニティアート作品も紹介。街角や公共の空間にゲリラ形式で作品を設置するイム・ジビンは、街なかの各所に潰れたクマの風船の造形物「ベアバルーン」を出現させるパフォーマンスを行う。この他、韓国の伝統音楽である国楽(クガク)に現代的な要素を取り入れた、打楽器集団「TAGO」による力強い太鼓演奏や、ソ・ナンジェによる観客参加型サーカスパフォーマンスも楽しむことができる。
六本木ヒルズでは、ウエストウォーク2階でダイナミックなインスタレーションを実施。リン・ジエウェン/ラバイ・イヨンによるユーモアたっぷりの《赤い恐竜》と《緑の恐竜》は、いずれも約3メートルほどの巨大な仕上がりだ。また、小野海が雲や雨、虹など空に由来するものをモチーフにした彫刻《Prism-Aureola》も目にすることができる。
さらに、高橋匠 | HAKUTEはノースタワーにて光のインスタレーション《Prism | Crossing》を展開し、櫛田祥光は「食べる」ことを出発点に、"弱肉強食”における命のやりとりを表現したダンスパフォーマンスを六本木ヒルズアリーナにて披露する。オープンリールアンサンブル(Open Reel Ensemble)も、六本木ヒルズアリーナにてオープン リール式テープレコーダーによる生ライブ・パフォーマンスを開催する。
期間中、六本木エリアで開催されている展覧会にもぜひ訪れてみて。森美術館では、2025年大阪・関西万博の象徴《大屋根リング》の設計者である藤本壮介の大規模個展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」を開催。
また、国立新美術館では、日本の現代美術の20年を辿る「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」やブルガリ(BVLGARI)の展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」が開催されている。サントリー美術館の「幕末土佐の天才絵師 絵金」や、21_21 デザインサイト(21_21 DESIGN SIGHT)の「そのとき、どうする?展 ‒防災のこれからを見渡す‒」もあわせて要チェックだ。
【詳細】
六本木アートナイト2025
開催期間:2025年9月26日(金)〜28日(日)
時間:26日(金)18:30〜22:00、27日(土)13:00〜22:00、28日(日)13:00〜20:00
※プログラムによって展示時間は異なる ※一部作品は長期展示あり(〜10月5日(日))
開催場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 デザインサイト、国立新美術館、 六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
入場料:無料(但し、一部のプログラム及び美術館企画展は有料)
【問い合わせ先】
六本木アートナイト実行委員会
TEL:050-5541-8600(9:00〜20:00/ハローダイヤル)