東京・白金台の松岡美術館では、企画展「開館50周年記念 わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」を、2025年10月28日(火)から2026年2月8日(日)まで開催する。
半生をかけて約2,400点もの美術品を蒐集した松岡清次郎による、幅広いコレクションを擁する松岡美術館。開館50周年に際して開催される展覧会の第3弾となる「わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」展では、松岡の人となりに光を当てつつ、西洋絵画、古代エジプトの遺物、中国の陶磁器などを紹介する。
本展では、松岡が蒐集した西洋絵画を一挙公開。松岡は、1980年に開催されたオークションを契機に、西洋絵画を本格的に蒐集するようになった。この時のオークションで取得した作品のなかから、マルク・シャガール《婚約者》やウィリアム・アドルフ・ブーグロー《編み物をする少女》など、13点の絵画を公開する。
松岡は、中国陶磁の蒐集にもっとも力を注ぐほか、古代エジプト、ギリシアやローマの古代遺物、そしてヨーロッパの陶磁器なども求めた。会場では、明時代初期の《釉裏紅花卉文大壺》といった中国陶磁、《王女頭部像》や《バステト女神》など古代エジプトの遺物を展示するほか、常設展示では《彩色木棺》を目にすることができる。
明治時代に生まれた松岡にとって、異国への憧れは、現代以上に強かったものと思われる。こうしたなかで松岡は、陶磁器や絵画ばかりでなく、青銅器、彫刻、古代ガラスなど、幅広い品々を蒐集した。本展では、《色絵オルペウス物語図双耳壺》など、公開される機会の少なかった作品を紹介する。
企画展「開館50周年記念 わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」
会期:2025年10月28日(火)〜2026年2月8日(日)
会場:松岡美術館
住所:東京都港区白金台5-12-6
開館時間:10:00〜17:00
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日に休館)、12月29日(月)~1月5日(月)
入館料:一般 1,400円、25歳以下 700円、高校生以下 無料
※障がい者手帳の所持者および介助者1名までは半額
【問い合わせ先】
松岡美術館
TEL:03-5449-0251