2023年に関西の美術館・博物館で開催される、おすすめのアート展覧会を特集。大阪や京都、奈良、兵庫をはじめ、関西各地で開催される展覧会のスケジュールを開始時期順に紹介する。日本画や西洋絵画、現代美術、デザインなど、気になる展覧会をチェックしてみてほしい。各詳細からは、観覧料や展示作品などの詳細情報も確認することが可能だ。
大阪の髙島屋史料館で開催される企画展「万博と仏教 ─オリエンタリズムか、それとも祈りか─」は、日本が万博に出展してきた、仏教に関連する造形物に光をあてる展覧会。オリエンタリズと祈りという2つの視点のもと、近代における仏教イメージの受容、そしてその変遷を紹介する。
「万博と仏教 ─オリエンタリズムか、それとも祈りか─」
会期:2023年8月5日(土)〜12月25日(月)
会場:髙島屋史料館 (大阪府大阪市浪速区日本橋3-5-25 髙島屋東別館 3F)
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が展開するエスパス ルイ・ヴィトン大阪では、ハンガリー出身のフランス人アーティスト、シモン・アンタイ(Simon Hantaï)の回顧展「Folding」を開催。アンタイがフランスで活躍した1960年代初頭から1980年代にかけての主要作品を紹介する。
シモン・アンタイ回顧展「Folding」
会期:2023年9月28日(木)〜2024年2月4日(日)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪 (大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋 5F)
大阪中之島美術館で開催される特別展「生誕270年 長沢芦雪 ─奇想の旅、天才絵師の全貌─」は、「奇想の絵師」のひとりとして知られる江戸時代の絵師、長沢芦雪の展覧会。大阪初の回顧展となる本展では、日本国内にある芦雪の代表作や初公開作品など、重要文化財4件を含む約100件を一堂に集め、初期から晩年に至る画業を紹介する。
「生誕270年 長沢芦雪 ─奇想の旅、天才絵師の全貌─」
会期:2023年10月7日(土)〜12月3日(日)
会場:大阪中之島美術館 (大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
大阪中之島美術館で開催される展覧会「テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ」では、イギリスのテート美術館が所蔵する作品のなかから、「光」をテーマに厳選した約120点を紹介。ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーやジョン・コンスタブルから、クロード・モネなどの印象派の画家、そしてオラファー・エリアソンや草間彌生といった現代アーティストまで、多様な光の表現を俯瞰する。
「テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ」
会期:2023年10月26日(木)〜2024年1月14日(日)
会場:大阪中之島美術館 (大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
大阪のあべのハルカス美術館で開催される「コシノジュンコ 原点から現点」は、ファッションデザイナー・コシノジュンコ(JUNKO KOSHINO)の活動の全貌を紹介する、過去最大規模の展覧会。衣装やデザイン画に加えて、写真パネル、映像演出など、約200点を紹介する。
「コシノジュンコ 原点から現点」
会期:2023年11月23日(木・祝)〜2024年1月21日(日)
会場:あべのハルカス美術館 (大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16F)
大阪中之島美術館で開催される展覧会「決定版! 女性画家たちの大阪」では、近代大阪の女性日本画家を紹介。島成園や木谷千種、生田花朝など、50名を超える女性日本画家の約150点の作品を、関連資料とともに展示する。
「決定版! 女性画家たちの大阪」
会期:2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)
会場:大阪中之島美術館 (大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
京都府立堂本印象美術館で開催される企画展「大好き 印象の動物・鳥・昆虫」は、日本画家・堂本印象が手がけた作品を、動物や鳥、虫に着目して紹介する展覧会。印象がどのように生き物と向き合い、作品に取り入れていったのかを紹介する。
「大好き 印象の動物・鳥・昆虫」
会期:2023年6月17日(土)~11月23日(木・祝)
会場:京都府立堂本印象美術館 (京都府京都市北区平野上柳町26-3)
展覧会「ルーヴル美術館展 愛を描く」が、京都市京セラ美術館に巡回。西洋におけるさまざまな愛が、絵画においてどのように表現されてきたのかに着目し、フランス・パリのルーヴル美術館のコレクションから選んだ73点の作品を通して紹介する。
「ルーヴル美術館展 愛を描く」
会期:2023年6月27日(火)〜9月24日(日)
会場:京都市京セラ美術館 (京都市左京区岡崎円勝寺町124)
京都の福田美術館で開催される企画展「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」は、大正ロマンを代表する画家・詩人である竹久夢二の回顧展。福田美術館が所蔵する国内有数の夢二コレクションから、夢二式美人の絵画をはじめ、約230点の作品を紹介する。
「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」
会期:2023年7月14日(金)〜10月9日(月・祝)
会場:福田美術館 (京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16)
京都の嵯峨嵐山文華館で開催される企画展「ふぁん・ファン・FUN 〜扇子(センス)いいね」は、団扇や扇子を描いた日本画作品とともに、主に江戸時代から現代にかけて作られた扇を展示する展覧会。中村芳中が手がけた48枚の扇面を貼った屏風《花鳥人物扇面貼交屏風》や上村松園《春風》などを展示するほか、明治〜昭和時代に京都で活躍した画家12名による《京都画壇名家団扇十二幅対》は初公開となる。
「ふぁん・ファン・FUN 〜扇子(センス)いいね」
会期:2023年7月14日(金)〜10月9日(月・祝)
会場:嵯峨嵐山文華館 (京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11)
京都国立近代美術館で開催される展覧会「開館60周年記念 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」では、京都で結成された前衛陶芸家集団「走泥社」の活動を紹介。1973年までを主な対象に、走泥社、そしてこれと同時期に活動した四耕会を取り上げ、約180点の作品と関連資料を紹介する。
「開館60周年記念 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」
会期:2023年7月19日(水)〜9月24日(日)
会場:京都国立近代美術館 (京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)
京都の細見美術館で開催される開館25周年記念展Ⅰ「愛し、恋し、江戸絵画 ─若冲・北斎・江戸琳派─」は、同館のコレクションを2展にわたって紹介する展覧会の第1弾。伊藤若冲や葛飾北斎、酒井抱一などの江戸絵画を一挙公開する。
開館25周年記念展Ⅰ「愛し、恋し、江戸絵画 ─若冲・北斎・江戸琳派─」
会期:2023年9月5日(火)〜11月5日(日)
会場:細見美術館 (京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
美術館「えき」KYOTOで開催される展覧会「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」では、沖縄を代表する織物「芭蕉布(ばしょうふ)」を紹介。人間国宝の平良敏子が現代に繋いだ芭蕉布に着目し、着物や帯など約70点を展示する。
「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」
会期:2023年9月9日(土)~10月29日(日)
会場:美術館「えき」KYOTO (京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
京都の相国寺承天閣美術館では、企画展「若冲と応挙」を2期にわたって開催。I期では、円山応挙の大作絵巻《七難七福図巻》全3巻を展示する一方、II期では、若冲の水墨画の大作である重要文化財《鹿苑寺大書院障壁画》全50面を一挙公開する。
「若冲と応挙」
会期:I期 2023年9月10日(日)〜11月12日(日) / II期 2023年11月19日(日)〜2024年1月28日(日)
会場:相国寺承天閣美術館 (京都府京都市上京区今出川通烏丸東入)
京都の龍谷ミュージアムで開催される秋季特別展「みちのく いとしい仏たち」は、、青森、岩手、秋田の東北3県に伝わる、素朴でユニークな造形の仏像や神像を紹介する展覧会。「ホトケとカミ」「山と村のカミ」「大工 右衛門四良」などの8章構成で、約130点を展示する。
「みちのく いとしい仏たち」
会期:2023年9月16日(土)〜11月19日(日)
会場:龍谷大学 龍谷ミュージアム (京都府京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前))