展覧会「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」が、大阪中之島美術館にて、2025年10月4日(土)から2026年1月4日(日)まで開催される。
幾何学的な形態を特徴とする装飾様式、アール・デコ。1925年には、フランスのパリで通称「アール・デコ博覧会」が開催されるなど、1920〜30年代にかけて、アール・デコは世界各地に広まることとなった。
「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」は、「アール・デコと女性」をテーマとする展覧会だ。会場では、フランスを中心とするヨーロッパで手がけられた、女性を描いたグラフィックデザインを公開。加えて、ブシュロン(BOUCHERON)のアーカイブジュエリーを筆頭に、女性と関わりの深いジュエリーやドレス、香水瓶などを一堂に集めて展示する。
幾何学的な形態を組み合わせたアール・デコの装飾やデザインは、機械化が進むこの時代以降のデザインを予見するものであった。当時、自動車や飛行機などの交通手段が、遠く離れた場所を結びつけるとともに、電話やラジオといった通信手段が発達し、情報がいち早く伝達されるようになった。このような「スピード」の時代にあって、当時の宣伝広告には、最先端の女性の姿が取り入れられている。本展では、当時のグラフィックデザインを、BMW社のクラシックカーとともに紹介する。
アール・デコ時代、女性のファッションは大きく変化した。長いスカートに長髪というアール・ヌーヴォーの装いに対して、アール・デコ時代には、スカートは短く、髪型もショートヘアが流行したのだ。会場では、《ヴォーグ、今年の冬の香水はこれだ》といった当時のグラフィックデザイン、ドレスやジュエリー、香水瓶などをとおして、アール・デコ時代に理想とされた女性像に光を当てる。
1925年、アメリカはパリのアール・デコ博覧会に参加しなかったものの、この時代にアメリカでは、高層の摩天楼(スカイスクレーパー)が建築されていた。直線的でありながら、さまざまな装飾的要素を感じさせるその建築は、アール・デコ様式と通ずるものであったといえる。本展では、アメリカの摩天楼の写真や映像を、同時代のジュエリーとともに展示し、国境やジャンルを超えたアール・デコの影響を探る。
展覧会「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」
会期:2025年10月4日(土)〜2026年1月4日(日)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開場時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)・24日(月・振)は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)・25日(火)、12月30日(火)〜1月1日(木・祝)
観覧料:一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,600円(1,400円)、小・中学生 600円(500円)
※( )内は、前売および20名以上の団体料金(団体鑑賞を希望する場合、事前に美術館公式ホームページより要申し込み)
※前売券は、8月1日(金)10:00から10月3日(金)23:59まで販売
※チケットは、大阪中之島美術館チケットサイト、チケットぴあ(Pコード 995-570)、ローソンチケット(Lコード 55118)ほかにて販売
※障がい者手帳などの所持者(介護者1名含む)は、当日料金の半額(要証明。来館当日、2階のチケットカウンターにて要申し出)
【問い合わせ先】
大阪市総合コールセンター(なにわコール)
TEL:06-4301-7285(受付時間 8:00~21:00 / 年中無休)