企画展「橋口五葉のデザイン世界 —夏目漱石本の装幀から新板画へ—」が、愛知の碧南市藤井達吉現代美術館にて、2025年7月23日(水)から8月31日(日)まで開催される。栃木の足利市立美術館などでも開催された巡回展だ。
明治時代末から大正時代にかけて、書籍の装幀や新板画などで活躍した橋口五葉(はしぐち ごよう)。夏目漱石のデビュー作『吾輩ハ猫デアル』の表紙絵や挿絵、装幀を手がけ、注目を集めた五葉は、『三四郎』や『行人』といった漱石の著作ばかりでなく、泉鏡花ら数多くの作家の著作で装幀に携わることになった。
五葉の活動は、書籍の装幀にとどまらず、新板画と呼ばれる木版画や、商業グラフィックなどにも及んでいる。江戸時代以来の浮世絵版画の再興を目指した「新板画」の先駆者として、女性を描いた木版画を手がけるほか、三越のポスターを制作するなど、グラフィックデザイナーとしても数多くの仕事を残した。
企画展「橋口五葉のデザイン世界 —夏目漱石本の装幀から新板画へ—」は、洒脱なデザインを中心に、五葉の仕事を紹介する展覧会。漱石の『吾輩ハ猫デアル』をはじめ、五葉が手がけた書籍の装幀を一堂に集めるほか、《髪梳ける女》や《化粧の女》といった新板画、三越のポスター《此美人》などを展示する。
企画展「橋口五葉のデザイン世界 —夏目漱石本の装幀から新板画へ—」
会期:2025年7月23日(水)~8月31日(日)
会場:碧南市藤井達吉現代美術館
住所:愛知県碧南市音羽町1-1
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(8月11日(月・祝)は開館)、8月12日(火)
観覧料:一般 1,000円(800円)、高校・大学生 600円(480円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※市内在住・在学の高校生、市内在住の65歳以上、各種障がい者手帳の所持者および付添者1名は無料(証明書を要提示)
【問い合わせ先】
碧南市藤井達吉現代美術館
TEL:0566-48-6602