東京の世田谷文学館では、企画展「世田谷文学館 開館30周年記念 ドナルド・キーン展(仮称)」を、2025年11月15日(土)から2026年3月8日(日)まで開催する。
アメリカ出身の日本学者、日本文学者である、ドナルド・キーン。東洋学者アーサー・ウェイリーの訳による『源氏物語』や、日本思想史を教えていた角田柳作(つのだ りゅうさく)との出会いを機に、日本文学に関心を抱いたキーンは、その後長きにわたって日本文学の研究と紹介に携わることになった。なかでも、キーンが著した『日本文学の歴史』は、英語で書かれた数少ない日本文学通史である。
1953〜55年にかけて、京都に留学したキーンは、歌舞伎や能、狂言といった伝統芸能にふれるとともに、谷崎潤一郎や川端康成、三島由紀夫などの作家との知遇を得ている。帰国後は、アメリカと日本を往復して活動していたものの、2012年には日本国籍を取得。2019年に幕を閉じたキーンの生涯は、日本文化、日本文学とともにあったといえる。
企画展「世田谷文学館 開館30周年記念 ドナルド・キーン展(仮称)」では、キーンの生涯と著作を紹介。未発表資料を交えつつ、日本文学の魅力にあらためて光を当てるとともに、キーンの人柄と生活についても紹介する。
企画展「世田谷文学館 開館30周年記念 ドナルド・キーン展(仮称)」
会期:2025年11月15日(土)〜2026年3月8日(日)
会場:世田谷文学館 2階展示室
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
開館時間:10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
休館日:月曜日(月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日に休館)、12月29日(月)~1月3日(土)、館内整備期間
入館料:一般 1,000円(800円)、高校生・大学生・65歳以上 600円(480円)、小・中学生 300円(240円)
※障害者手帳の所持者は500円(400円)。ただし、大学生以下は無料。介護者1名までは無料
※( )内は20名以上の団体などの割引料金
※11月21日(金)は65歳以上無料
※11月29日(土)・30日(日)、2月23日(月・祝)は観覧料無料
【問い合わせ先】
世田谷文学館
TEL:03-5374-9111