企画展「くもんの子ども浮世絵コレクション 遊べる浮世絵展」が、横須賀美術館にて、2021年11月20日(土)から12月26日(日)まで開催される。
江戸時代の文化を描きだした浮世絵には、役者絵や美人画だけでなく、子どもが主役といえる作品が数多く存在する。企画展「くもんの子ども浮世絵コレクション 遊べる浮世絵展」では、浮世絵のなかでも、子どもの生活を描いた作品や、子どもが鑑賞したり、それを使って遊んだりした作品を「子ども浮世絵」と呼んで、約170点の作品を展示する。
本展では、江戸時代の子どもたちのいきいきとした姿が描かれた「子ども浮世絵」を一挙公開。子どもの生活をテーマにした「子ども絵」、母と子の愛情を表現した「母子絵」、昔話や歴史物語などを子ども向けに描いた「子ども物語絵」、そして双六や判じ絵といった当時の子どもたちが遊んだ「おもちゃ絵」などを通して、江戸時代の子どもたちの暮らしを紹介する。
そもそも浮世絵とは、17世紀後半に江戸で誕生した風俗画のいちジャンルであり、一点制作の「肉筆画」と大量に複製できる「版画」に大別される。初期には遊女と役者を主要なテーマとしていたが、18世紀前半には名所絵が加わり、1765年に多色摺り木版画の技法が確立すると、浮世絵の表現の幅は劇的に広がった。本展では、さまざまな浮世絵が展示される。
会場で展示される作品には、錦絵の創始に寄与した鈴木春信、美人画の第一人者である喜多川歌麿、「東海道五十三次」などの名所絵を手がけた歌川広重、武者絵や戯画、風刺画に才能を発揮した歌川国芳など、有名浮世絵師のものも数多く含まれる。さまざまな絵師による作品からは、江戸時代の子どもたちの生活の様子や当時の遊びにふれることができそうだ。
企画展「くもんの子ども浮世絵コレクション 遊べる浮世絵展」
会期:2021年11月20日(土)〜12月26日(日)
会場:横須賀美術館
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1
開館時間:10:00〜18:00
休館日:12月6日(月)
観覧料:一般 1,100円(880円)、高大・65歳以上 900円(720円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※市内在住または在学の高校生は無料
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の所持者と付添者1名様は無料
【問い合わせ先】
横須賀美術館
TEL:046-845-1211