聖護院八ッ橋総本店(Shogoin Yatsuhashi/しょうごいんやつはしそうほんてん)は、京都に本店を構える和菓子店。
元禄2年、琴に似せた干菓子を「八ッ橋」と名付けて販売したことがはじまり。箏(こと)の名手であり作曲家でもあった八橋検校の没後、墓参に訪れる人が絶えなかったことから、検校が葬られた常光院(八はしでら)のある黒谷(京都市左京区)の金戒光明寺の参道にあたる聖護院の森の茶店に店を開いた。以来、300年余りに渡って八ッ橋を製造し続けている。
八ッ橋の定義は、「米粉と砂糖をあわせたものに、にっきで香りづけをしたお菓子」。
この定義に従うシンプルな製造方法だからこそ、聖護院八ッ橋総本店では、原料となる米や砂糖は、八ッ橋の美味しさを引き出すものを厳選している。また八ッ橋に欠かせないにっきは、風味が豊かで刺激が少ないものを選んでいる。
2011年には、セカンドブランド「ニキニキ(nikiniki)」をスタート。八ッ橋の新しい食べ方を提案するブランドとして、土産物として捉えられがちな八ッ橋に、餡やコンフィ、シナモンなどを組み合わせて、日常のおやつとして楽しめるような菓子を展開している。