アーティスト・空山基(そらやまはじめ)の過去最大規模の回顧展「SORAYAMA 光・透明・反射 -TOKYO-」が東京・京橋のクリエイティブ ミュージアム トーキョー(CREATIVE MUSEUM TOKYO)にて2026年3月14日(土)から5月31日(日)まで開催される。
「SORAYAMA 光・透明・反射 -TOKYO-」は中国・上海でも大きな反響を呼んだ空山基の回顧展。1970年代後半から現在までの代表作を通じて、空山の芸術的進化と創作の歩みを辿っていく集大成とも呼べる展覧会だ。
空山基が追求してきたのは、人体と機械の美。1978年に初めて発表したロボット表現を源流とし、女性の人体美をロボットに取り込んだ「セクシーロボット」シリーズで広く知られている。「セクシーロボット」は以後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与え、ポール・バーホーベンの映画『ロボコップ』やティエリー・ミュグレーが1995年に発表したコレクションにおいてもその影響が見て取れる。
また、2018年に日本で開催されたディオール(DIOR)のショーでは、当時のメンズ アーティスティック・ディレクターであるキム・ジョーンズとコラボレーション。ショー会場には巨大な「セクシーロボット」が設置された。
「SORAYAMA 光・透明・反射 -TOKYO-」では、空山が1978年にウィスキーの広告のために最初に描いたロボット作品や、恐竜、ユニコーンなど幅広くロボット造形を追求した最新のキャンバス作品をはじめ、代表的な作品や新作が一堂に集結。空山がデザインを手がけたペットロボット「アイボ(AIBO)」の原画や、エアロスミスのアルバム『ジャスト・プッシュ・プレイ(Just Push Play)』のジャケットとして知られるアート、そして新作の彫刻や映像インスタレーションなども目にすることができる。
展覧会タイトルにも入っている「光・透明・反射」とは、空山が半世紀にわたって追い求めてきた自身の作品のコンセプト。「光を表現するためには空気を描く必要がある」、「空気を描くには透明を表現する必要がある」、「反射表現を如何にして征服するのかが鍵を握る」と繰り返し空山が語ってきたように、絵の具という制限された道具を駆使して“光を描く”ということは空山にとっての挑戦であった。展示作品を通して、空山がいかに自身の表現において挑戦を試みてきたのか、という過程を見ることができそうだ。
【詳細】
「SORAYAMA 光・透明・反射 -TOKYO-」
開催期間:2026年3月14日(土)~5月31日(日)
場所:クリエイティブ ミュージアム トーキョー
住所:東京都中央区京橋1-7-1 トダ ビルディング 6F
※チケット情報などは追って発表