fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で

  •  twitter
  •  facebook logo
  • LINE
  • LINK リンクをコピー
記事のURLをコピーしました

東京都写真美術館では、展覧会「総合開館30周年記念 遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22」を、2025年9月30日(火)から2026年1月7日(水)まで開催する。

社会や記憶などから生まれる「小さな物語」

スクリプカリウ落合安奈 《ひ か り の う つ わ》 2025年 作家蔵 ©Ana Scripcariu-Ochiai
スクリプカリウ落合安奈 《ひ か り の う つ わ》 2025年 作家蔵
©Ana Scripcariu-Ochiai

写真や映像の可能性を切り拓く若手作家を紹介してきた、東京都写真美術館の「日本の新進作家」展。第22回となる展覧会「遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22」では、ジェンダーといった社会的な枠組み、人のルーツ、場所、記憶や歴史などから生まれる「小さな物語」に焦点を合わせ、5人の作家を取り上げる。

岡ともみ 《サカサゴト》 2023年 作家蔵 ©Tomomi Oka
岡ともみ 《サカサゴト》 2023年 作家蔵
©Tomomi Oka

本展には、寺田健人、スクリプカリウ落合安奈、甫木元空、岡ともみ、呉夏枝の5人が出品。写真や映像を基盤に、インスタレーション、立体、音、言葉などを横断的に用いて、それぞれの「小さな物語」を紡ぎだしてゆく。

社会的な枠組みを問いなおす寺田健人

寺田健人 《Famiry Box》 「想像上の妻と娘にケーキを買って帰る」より 2021年 作家蔵 ©Kento Terada /Courtesy of Yumiko Chiba Associates
寺田健人 《Famiry Box》 「想像上の妻と娘にケーキを買って帰る」より 2021年 作家蔵
©Kento Terada /Courtesy of Yumiko Chiba Associates

たとえば、1991年沖縄生まれの寺田健人は、「性」や「生まれ」といった社会的な枠組みのもと、人の行動や思考がどのように規範付けられてゆくのかに着目しつつ、写真、映像や立体などを取り入れたインスタレーションを発表してきた。本展では、「想像上の妻と娘にケーキを買って帰る」や「trace his scent」など、社会的な枠組みやジェンダーを問いなおすインスタレーションを公開する。

言葉にされなかった個人の記憶をすくい上げる呉夏枝

呉夏枝 《Seabird Habitatscape#2-Banaba, Nauru, Viti Levu》 2024年 作家蔵 Image courtesy: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong ©Haji Oh
呉夏枝 《Seabird Habitatscape#2-Banaba, Nauru, Viti Levu》 2024年 作家蔵
Image courtesy: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong ©Haji Oh

また、1976年大阪に生まれた呉夏枝は、在日韓国人三世の出自を背景に、言葉にされなかった個人の記憶に光を当て、記憶の継承の可能性を探っている。その作品は、織りや染め、ほどく技法を用い、写真、テキスト、音声などを交えてインスタレーションを展開するものだ。会場では、オーストラリア移民の歴史と個々の記憶を題材とした代表シリーズから派生した新作《Seabird Habitatscape#2-Banaba, Nauru, Viti Levu》を、日本初公開する。

インスタレーション、立体、言葉などを横断

甫木元空 「窓外」より 2023年 作家蔵 ©Sora Hokimoto
甫木元空 「窓外」より 2023年 作家蔵
©Sora Hokimoto

本展にはそのほか、日本とルーマニアという2つの母国を背景に、土地と人との結びつきを浮かびあがらせるスクリプカリウ落合安奈、映画や音楽、小説と、多岐にわたって活動を展開してきた甫木元空、時間や記憶、反転、光と影をキーワードに、「小さなモニュメント」を制作してきた岡ともみが出品する。

展覧会概要

展覧会「総合開館30周年記念 遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22」
会期:2025年9月30日(火)〜2026年1月7日(水)
会場:東京都写真美術館 3階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10:00〜18:00(木・金曜日は20:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日に休館)、12月29日(月)〜1月1日(木・祝)
観覧料:一般 700円、学生 560円、高校生・65歳以上 350円
※中学生以下、障害者手帳の所持者および介護者(2名まで)は無料
※オンラインで日時指定チケットを購入可

■出品作家
寺田健人、スクリプカリウ落合安奈、甫木元空、岡ともみ、呉夏枝

【問い合わせ先】
東京都写真美術館
TEL:03-3280-0099

Photos(7枚)

写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真1 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真2 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真3 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真4 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真5 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真6 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真7

Photos(7枚)

写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真1 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真2 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真3 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真4 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真5 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真6 写真や映像に紡ぐ“小さな物語”、5人の若手作家を紹介する展覧会「遠い窓へ」東京都写真美術館で|写真7

キーワードから探す

関連ショップ・スポット