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「六本木クロッシング2025展」森美術館で - “時間”から探る現代日本、桑田卓郎や沖潤子ら全21組

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展覧会「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」が、東京・六本木の森美術館にて、2025年12月3日(水)から2026年3月29日(日)まで開催される。

日本の現代アートを定点観測、「時間」がテーマ

A.A.Murakami 《ニュー・スプリング》 2017年
展示風景:「Studio Swine x COS, New Spring」ミラノサローネ2017
A.A.Murakami 《ニュー・スプリング》 2017年
展示風景:「Studio Swine x COS, New Spring」ミラノサローネ2017

森美術館が3年ごとに開催している「六本木クロッシング」は、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会だ。8回目となる「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」では、「時間」をテーマに、桑田卓郎や沖潤子、荒木悠など、全21組のアーティストを紹介する。

複数の時間から探る日本の現在

沖潤子 《甘い生活》 2022年
Courtesy: KOSAKU KANECHIKA, Tokyo 撮影:木奥惠三
沖潤子 《甘い生活》 2022年
Courtesy: KOSAKU KANECHIKA, Tokyo 撮影:木奥惠三

現代社会では、効率と合理性を重視するなか、人々はより速く生きることを求められているといえる。しかし美術は、時間が経験や感覚によって変化し、多様なあり方で表れることを示すものだ。本展では、私的な時間、他者との時間、動植物の時間、地質学的な時間、あるいは社会的・政治的な文脈の時間など、複数の時間の交差をとおして、日本の現在を多角的にひもといてゆく。

「時間」にまつわる多層的な表現

和田礼治郎 《スカーレット・ポータル》 2020年
展示風景:「Embraced Void」ダニエル・マルツォーナ(ベルリン)、2020年 撮影:Nick Ash
和田礼治郎 《スカーレット・ポータル》 2020年
展示風景:「Embraced Void」ダニエル・マルツォーナ(ベルリン)、2020年 撮影:Nick Ash

本展では、国籍を問わず日本で活動する、あるいは日本にルーツを持ち海外で活動するアーティストによる作品を、「時間」をテーマに紹介。ブランデーという、果実の発酵と蒸留の過程を経た液体を作品に用いることで、時間などの形而上学的なテーマに向きあう和田礼治郎、人類のスケールを超える時間をほのめかすマヤ・ワタナベの映像インスタレーションなど、時間を多層的に表現した作品を展示する。

「時間」と「記憶」、「技術」

桑田卓郎 《無題》 2016年
桑田卓郎 《無題》 2016年

また、「記憶」や「技術」など、「時間」にまつわるモチーフによる作品も。たとえば、桑田卓郎は、日本の陶芸の技術と歴史を引用しつつ、鮮やかな色彩や奇抜なフォルムにより、時代を超越する造形性を追求。また、繊細な刺繍作品を手がける沖潤子は、手仕事や布に宿る家族の記憶をたどりながら、個人と社会、過去と現在を結び直す創作を行っている。

グローバルな時代における「日本」のアートシーン

ケリー・アカシ 《モニュメント(再生)》 2024〜25年
Courtesy: Lisson Gallery 撮影:Dawn Blackman
ケリー・アカシ 《モニュメント(再生)》 2024〜25年
Courtesy: Lisson Gallery 撮影:Dawn Blackman

さらに、本展では、グローバルなアートシーンにおける「日本」についても再考。日系アメリカ人であるケリー・アカシやキャリー・ヤマオカ、マレーシア人アーティストでありながら広島・尾道で土地の歴史やコミュニティに根差した活動を続けるシュシ・スライマンなどを取り上げ、「日本のアート」がいまや国籍や地理的な境界に限定されないことに光を当ててゆく。

展覧会概要

展覧会「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」
会期:2025年12月3日(水)~2026年3月29日(日) 会期中無休
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
開館時間:10:00~22:00
※火曜日は17:00まで(12月30日(火)は22:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで

■観覧料
・平日=一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,400円(1,300円)、中学生以下 無料、65歳以上 1,700円(1,500円)
・土日休日=一般 2,200円(2,000円)、高校・大学生 1,500円(1,400円)、中学生以下 無料、65歳以上 1,900円(1,700円)
※12月29日(月)~1月2日(金)は、土日休日の料金
※( )内は、専用オンラインサイトでの購入料金
※事前予約制(日時指定券)を導入。専用オンラインサイトより日時指定券を購入のこと
※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館可

■出展アーティスト
A.A.Murakami、ケリー・アカシ、アメフラシ、荒木悠、ガーダー・アイダ・アイナーソン、ひがれお、廣直高、細井美裕、木原共、金仁淑、北澤潤、桑田卓郎、宮田明日鹿、Multiple Spirits、沖潤子、庄司朝美、シュシ・スライマン、和田礼治郎、マヤ・ワタナベ、キャリー・ヤマオカ、ズガ・コーサクとクリ・エイト

【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600

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