“アール・ヌーヴォーと夢二式美人”ミュシャと竹久夢二、女性像に迫る展覧会が大阪・ミュシャ館で

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特別展「ミュシャと夢二 STYLE of BEAUTY」が、大阪の堺アルフォンス・ミュシャ館にて、2025年8月23日(土)から11月30日(日)まで開催される。

ミュシャと竹久夢二の女性像

アルフォンス・ミュシャ《シャンパン・ホワイトスター：モエ・エ・シャンドン》 1899年リトグラフ、紙堺アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵 — アルフォンス・ミュシャ《シャンパン・ホワイトスター：モエ・エ・シャンドン》 1899年
リトグラフ、紙堺アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャと、大正浪漫の象徴的な存在である竹久夢二。優美な曲線が交わる「ミュシャ・スタイル」と抒情的な画風の「夢二式美人」、それぞれの女性像を打ち立てたふたりは、現在にいたるまで親しまれている。

竹久夢二《N.Y.K. LINE メニュー》昭和5年(1930年)頃木版、紙夢二郷土美術館蔵 — 竹久夢二《N.Y.K. LINE メニュー》昭和5年(1930年)頃
木版、紙夢二郷土美術館蔵

特別展「ミュシャと夢二 STYLE of BEAUTY」は、ミュシャと夢二、ふたりの女性像に着目する展覧会。ミュシャの《シャンパン・ホワイトスター：モエ・エ・シャンドン》や《冬：四季》、夢二の《美人採桃》や《N.Y.K. LINE メニュー》などを取り上げつつ、似ているポーズや題材、モチーフを描いた作品を比較しつつ紹介する。

理想と日常

アルフォンス・ミュシャ《冬：四季》 1896年リトグラフ、紙堺アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵 — アルフォンス・ミュシャ《冬：四季》 1896年
リトグラフ、紙堺アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

本展では、ミュシャと夢二の女性像を、「理想」と「日常」というキーワードをとおして紹介。洗練されたポーズを描いたミュシャと、何気ない仕草に美を見出した夢二、ふたりが女性の姿を表現する独自のポイントに光を当てる。

デザインやふるさとへの思いも

竹久夢二《雪中雪女図》大正時代後期絹本着色夢二郷土美術館蔵 — 竹久夢二《雪中雪女図》大正時代後期
絹本着色夢二郷土美術館蔵

また、グラフィック・デザイナーの先駆者として活躍したふたりのデザインを紹介するほか、ミュシャの祖国・チェコと夢二の故郷・岡山を題材とした作品を取り上げ、それぞれのスタイルのルーツともいえる、ふるさとへの思いに迫る。

展覧会概要

特別展「ミュシャと夢二 STYLE of BEAUTY」
会期：2025年8月23日(土)〜11月30日(日)
会場：堺アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
住所：大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館
開館時間：9:30〜17:15(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(9月15日(月・祝)・22日(月)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)・24日(月・振)は開館)、9月16日(火)・24日(水)、10月14日(火)、11月4日(火)・25日(火)
観覧料：一般 900円(720円)、高校・大学生 550円(440円)、小・中学生150円(120円)
※( )は20人以上の団体料金

【問い合わせ先】
堺アルフォンス・ミュシャ館
TEL：072-222-5533