企画展「センス・オブ・ワンダー：感覚で味わう美術」が、静岡県立美術館にて、2023年4月18日(火)から7月9日(日)まで開催される。

五感を通して開く作品鑑賞

企画展「センス・オブ・ワンダー：感覚で味わう美術」は、五感で作品鑑賞を楽しむことをコンセプトに、静岡県立美術館の所蔵作品を紹介する展覧会だ。視覚以外の感覚に直接はたらきかけたり、過去に経験した感覚を呼び起こしたり、あるいは五感を通して経験したことのない事柄を想像させたりすることで、作品の素材やモチーフ、主題をより深く理解できる展示を展開する。

たとえば、「触覚」に着目した展示では、主に立体作品を取り上げ、その素材や作品のレプリカに実際に触ることができるコーナーを設置。また、「味覚」に着目した展示では、自然の実りや食にまつわるエピソードなどを描いた作品のほか、静物画を紹介する。静物画においては、描く対象の配置を画家が自在に構成できるため、画家の視点に迫ることができる。このように、視覚以外の感覚による鑑賞を促しつつ、「見る」という行為を再考してゆく。

本展で展示されるのは、クロード・ロランやウィリアム・ターナーなどの西洋絵画から、オーギュスト・ロダンの彫刻、そしての草間彌生や名和晃平といった現代作家の作品まで、約90点の絵画や立体、版画など。なかでも、周囲から切り離された空間で鑑賞者自身の感覚に浸ることができる作品、草間彌生《水上の蛍》は、9年ぶりの公開となる。

展覧会概要

企画展「センス・オブ・ワンダー：感覚で味わう美術」
会期：2023年4月18日(火)〜7月9日(日) 会期中に一部展示替えあり
会場：静岡県立美術館
住所：静岡県静岡市駿河区谷田53-2
開館時間：10:00〜17:30(展示室への入室は17:00まで)
休館日：月曜日
観覧料：一般 800円(600円)、70歳以上 400円(300円)、大学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※ロダン館もあわせて観覧可
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者および付添者1名は無料

【問い合わせ先】
静岡県立美術館
TEL：054-263-5755