東京・上野の東京藝術大学大学美術館では、展覧会「藝大コレクション展2025 名品リミックス!」を、2025年10月7日(火)から11月3日(月・祝)まで開催する。
 
 東京藝術大学は、前身である東京美術学校の開校前から135年以上にわたって、数多くの作品や資料を収集してきた。その方針は、学生の学習に役立つものを、古今東西を問わず集めるというものであり、コレクションは現在、約3万件を超える充実したものとなっている。
 
 展覧会「藝大コレクション展2025 名品リミックス!」では、先人の作品を写すことで深まる学びのかたちに着目しつつ、東京藝術大学のコレクションを紹介。名品の数々ばかりでなく、現代作家による多彩な作品も一挙公開する。
 
 本展では、藝大コレクションを代表する名品を公開。国宝《絵因果経》や重要文化財《小野雪見御幸絵巻》、尾形光琳の《槙楓図屏風》といった古画に加えて、近代洋画の先駆者・高橋由一の《花魁》、日本画家・橋本雅邦の《白雲紅樹》など、近代美術の代表作も目にすることができる。
 
 また、名画に学んだ画家の取り組みにも着目。古今東西の芸術家にとって、先人の作品を写すことは、研鑽を積むための学習方法のひとつであった。こうした営みは、豊富な図像を後世へと受け継ぐことにも繋がっている。会場では、狩野派や住吉派の模写や下描き、西欧古典絵画の模写などに光を当てつつ、狩野常信の《鳳凰図屛風》や狩野常信の《狩野家縮図》などを展示する。
 
 さらに、令和の新収蔵品も公開。東京藝術大学では、退任する教員の記念展を開催する伝統があり、教員が自作を寄贈することもある。本展では、手塚雄二の《夢模様》や上原利丸の《振袖 松竹梅・廻》など、令和に退任した教員による寄贈作品を、収蔵後初展示する。
展覧会「藝大コレクション展2025 名品リミックス!」
会期:2025年10月7日(火)〜11月3日(月・祝)
会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1
住所:東京都台東区上野公園12-8
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館)、10月14日(火)
観覧料:一般 500円、大学生 250円、高校生以下・18歳未満 無料
※障がい者手帳の所持者および介護者1名は無料(入館時に障がい者手帳などを要提示)
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600