特別展「尾張徳川家 名品のすべて」が、愛知・名古屋の徳川美術館および蓬左文庫にて、2025年9月13日(土)から11月9日(日)まで開催される。

尾張徳川家に伝わる美術・工芸品が一堂に

徳川将軍家に連なる御三家の筆頭格であった、尾張徳川家。江戸時代をつうじて将軍家に次ぐ家格を誇った尾張徳川家には、その格式にふさわしい優れた道具が集まった。特別展「尾張徳川家 名品のすべて」は、徳川家康の遺産や大名道具など、尾張徳川家に伝わる美術・工芸品を一挙公開する展覧会だ。

家康ゆかりの品々

江戸幕府の初代将軍・徳川家康の没後、その遺産は将軍家と、尾張、紀伊、水戸の御三家に分け与えられた。尾張徳川家に伝わる品々を所蔵する徳川美術館は、初代・義直が相続した遺品を擁しており、そのジャンルは刀剣から書画、茶道具、衣服まで多岐にわたっている。本展では、重要文化財の着物《紫地葵紋付葵の葉文辻ケ花染羽織》など、家康ゆかりの品々を目にすることができる。

尾張徳川家に集まった大名道具

また、尾張徳川家伝来の大名道具も。大名道具とは、江戸時代の大名家に受け継がれてきた美術・工芸品のことであり、武家を象徴する武具甲冑、教養のための書画や茶道具、能道具など、さまざまな種類が含まれる。会場では、徳川義直所用の《銀溜白糸威具足》や、岩佐又兵衛筆の重要文化財《豊国祭礼図屛風》など、尾張徳川家に集まった一流の品々を紹介する。

展覧会概要

徳川美術館・蓬左文庫開館90周年記念 秋季特別展「尾張徳川家 名品のすべて」
会期：2025年9月13日(土)～11月9日(日)
［前期 9月13日(土)～10月13日(月・祝) / 後期 10月15日(水)～11月9日(日)］
会場：
・徳川美術館 名品コレクション展示室・本館展示室
住所：愛知県名古屋市東区徳川町1017
・名古屋市蓬左文庫 展示室
住所：愛知県名古屋市東区徳川町1001
開館時間：10:00～17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(祝日の場合は翌平日に休館)
入館料：一般 1,600円(1,400円)、高校・大学生 800円(700円)、小・中学生 500円(400円)
※( )内は、オンライン前売および20名以上の団体料金
※土曜日は高校生以下無料

【問い合わせ先】
徳川美術館
TEL：052-935-6262