展覧会「近岡善次郎 聖なるイメージ」が、山形美術館にて、2023年12月14日(木)から2024年1月28日(日)まで開催される。

近岡善次郎と“聖なるイメージ”

近岡善次郎(ちかおか ぜんじろう)は、山形県新庄市出身の洋画家だ。大正3年(1914年)に生まれた近岡は、東京の文化学院美術部で石井柏亭(いしい はくてい)などに師事し、昭和9年(1934年)からは美術団体「一水会(いっすいかい)」を中心に活躍した。

昭和31年(1956年)に渡欧した近岡は、西洋の古典や当時の美術動向にふれ、画家としての在り方を模索している。こうしたなかで東北地方の出自を強く認識し、昭和33年の帰国後には、東北の民間伝承やそこで生きる人々の心情などをテーマに油彩画を発表。昭和38年には、秋田と青森の土着信仰を題材とした作品により、洋画家の登竜門とされる安井賞を受賞した。

展覧会「近岡善次郎 聖なるイメージ」では、近岡の作品における「聖なるイメージ」に着目。《東北のマリア》や《晩秋》をはじめとする、キリスト教絵画の影響を受けた母子像や、日本の霊場、神仏などをテーマとした作品を紹介する。また、山形の民話や東北の祭りに着想した作品にも光をあてる。

展覧会概要

展覧会「近岡善次郎 聖なるイメージ」
会期：2023年12月14日(木)〜2024年1月28日(日)
会場：山形美術館
住所：山形県山形市大手町1-63
開館時間：10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(1月8日(月・祝)は開館)、12月28日(木)〜1月3日(水)、1月9日(火)
観覧料：一般 1,000円、高校・大学生 600円、小・中学生 400円
※同時開催の展覧会「没後50年 土田文雄展」との統一料金
※20名以上の団体は2割引
※土曜日は中学生以下無料、日曜日の午前中は中学生以下無料
※障がい者手帳の提示者および付添者1名の観覧料は半額

【問い合わせ先】
山形美術館
TEL：023-622-3090