企画展「文晁と北斎」栃木県立美術館で -「富嶽三十六景」全46図ほか、初公開を含む作品が一堂に
企画展「文晁と北斎─このふたり、ただものにあらず」が、栃木県立美術館にて、2023年10月21日(土)から12月24日(日)まで開催される。
谷文晁と葛飾北斎、江戸時代における絵画受容の様相

木版多色刷 大判一枚 25.0×36.8cm 大田区立龍子記念館蔵
企画展「文晁と北斎─このふたり、ただものにあらず」は、江戸時代中期から後期にかけて活躍したふたりの絵師、谷文晁(たに ぶんちょう)と葛飾北斎(かつしか ほくさい)を紹介する展覧会だ。

絹本着色 一幅 120.8×50.7cm 平山堂蔵
谷文晁は、中国絵画の影響のもと関西で起こり、各地に伝播した文人画を代表する絵師である。文晁は、関西とは異なる展開を見せた関東の文人画を大成した人物であり、さまざまな画法を学んで独自の画風を確立するばかりでなく、数多くの門人を輩出している。

絹本着色 一幅 28.7 × 37.6cm
一方、江戸時代を代表する浮世絵師である葛飾北斎は、「富嶽三十六景」などの風景画でよく知られている。美人画や役者絵が主流であった浮世絵の世界において、北斎は、風景画という新しい領域を切り拓いたのであった。

絹本着色 一幅 143.5×115.5cm 大統寺(白河市)蔵
本展では、文晁と北斎の作品を展観することで、江戸時代中期から後期における絵画受容の様相を考察。文晁による初公開の《東海道・中山道・木曽街道真景図巻》など約40点、そして初公開を含む北斎の肉筆画など約40点を展示するとともに、《神奈川沖浪裏》や《凱風快晴》といった「富嶽三十六景」全46図を、会期中に展示替えを行いつつ紹介する。
展覧会概要
栃木県誕生150年記念 下野新聞創刊145周年記念「文晁と北斎─このふたり、ただものにあらず」
会期:2023年10月21日(土)〜12月24日(日) 会期中に展示替えあり
会場:栃木県立美術館 企画展示室
住所:栃木県宇都宮市桜4-2-7
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,000円(900円)、高校・大学生 600円(500円)、小・中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※11月3日(金・祝)は観覧無料
【問い合わせ先】
栃木県立美術館
TEL:028-621-3566
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