企画展「田畑あきら子展」が、新潟県立万代島美術館にて、2025年11月22日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで開催される。
新潟出身の画家、詩人である、田畑あきら子。1940年に生まれた田畑は、生前駆け出しの若手作家として個展を1度だけ開いて、1969年に世を去ることとなった。代表作である白い油彩画は、10点に満たないものの、有機的な線と形、文字や記号が描かれた画面に、白い絵具が塗り重ねられ、独特の浮遊感を湛えている。
新潟県立万代島美術館は、美術館としていち早く田畑の作品を収蔵してきた。企画展「田畑あきら子展」は、同館が満を持して開催する、田畑の初となる大回顧展。代表作の油彩画や200点超の素描をとおして、田畑によるイメージの世界に迫る。
畑の油彩画は、在学中の作品を除けば、生前唯一となった個展の前後、集中して描かれた白い油彩画のみである。本展では、早い時期に制作されたコラージュ作品から、白い絵具が塗り重ねられる前の状態で遺された絶筆まで、現在確認される白い油彩画シリーズを一挙公開。画面で「白」が占める面積が徐々に増え、静謐さを増してゆく過程をたどることができる。
油彩画とともに、田畑のイメージの世界を豊かに伝えるのが、200点を超える素描だ。勤務先で使われていた紙の裏に走り書きされたメモから、スケッチブック上にゆっくりと引かれた1本の線まで、田畑はそのときどきに浮かぶイメージを描きとめたのである。会場では、これらの素描とともに、詩稿集もあわせて展示し、田畑のイメージの源泉に光を当ててゆく。
企画展「田畑あきら子展」
会期:2025年11月22日(土)〜2026年1月12日(月・祝)
会場:新潟県立万代島美術館
住所:新潟県新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル 5F
開館時間:10:00~18:00(観覧券販売は17:30まで)
休館日:12月1日(月)・15日(月)、12月29日(月)~1月3日(土)
観覧料:一般 1,100円(900円)、高校・大学生 800円(600円)、中学生以下 無料
※( )内は有料20名様以上の団体料金
※前売券(一般 900円)は、9月19日(金)から11月21日(金)まで販売
※障害者手帳の所持者は観覧料免除
【問い合わせ先】
新潟県立万代島美術館
TEL:025-290-6655