企画展「明石藩の世界13 明石で華ひらく知と美の世界—蛻巌・崋山が遺したもの—」が、兵庫の明石市立文化博物館にて、2025年9月20日(土)から11月3日(月・祝)まで開催される。

明石ゆかりのふたり、渡辺崋山と梁田蛻巖

企画展「明石藩の世界13 明石で華ひらく知と美の世界—蛻巌・崋山が遺したもの—」は、明石ゆかりのふたりの人物、画家・蘭学者の渡辺崋山(わたなべ かざん)と、江戸時代中期における屈指の漢詩人・梁田蛻巖(やなだ ぜいがん)を紹介する展覧会だ。

渡辺崋山は、現在の愛知県東部にあたる、田原藩士として江戸で暮らしており、絵画サロンでは江戸に勤める明石藩士と盛んに交流していた。本展では、《春渓高隠図》をはじめとする崋山の作品を展示するほか、崋山の高弟・椿椿山(つばき ちんざん)の《不二山図》、椿山に学んだ明石藩主・松平斉宜(まつだいら なりこと)の《富士図》なども紹介する。

一方、屈指の漢詩人として知られる梁田蛻巌は、その後半生を明石藩に仕える儒者として暮らした。また、江戸で活躍した新井白石(あらい はくせき)や荻生徂徠(おぎゅう そらい)など、名だたる学者たちと親交を深め、俳句にも才能を発揮している。会場では、蛻巌の遺した漢詩や碑文などを目にすることができる。

展覧会概要

企画展「明石藩の世界13 明石で華ひらく知と美の世界—蛻巌・崋山が遺したもの—」
会期：2025年9月20日(土)～11月3日(月・祝)
会場：明石市立文化博物館
住所：兵庫県明石市上ノ丸2-13-1
開館時間：9:30～17:30(入館は17:00まで)
休館日：月曜日(10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館)
観覧料：大人 200円、高校・大学生 150円、中学生以下 無料
※20名以上の団体は2割引
※65歳以上は半額。身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、ミライロIDの提示者および介護者1名は半額

【問い合わせ先】
明石市立文化博物館
TEL：078-918-5400