特別展「川合玉堂と川端龍子」が、東京の大田区立龍子記念館にて、2025年10月11日(土)から11月9日(日)まで開催される。
日本の豊かな自然と人々の暮らしを描いた川合玉堂(かわい ぎょくどう)と、ダイナミックな大画面の日本画を手がけた川端龍子(かわばた りゅうし)。画風のうえでは大きな隔たりのあるふたりの日本画家のあいだには、実際のところ、深い交流があった。
第二次世界大戦後、玉堂と龍子はラジオ番組の対談で俳句好きであることを知り、龍子は玉堂の暮らす奥多摩に訪れて、親睦を深めたという。最晩年には、玉堂、龍子、そして横山大観という3人の巨匠による展覧会を開催。さらに、昭和32年(1957年)に玉堂が世を去ると、龍子が葬儀委員長を務めるほど、ふたりのあいだには強い絆があったのだ。
特別展「川合玉堂と川端龍子」は、玉堂と龍子の交流に光を当てる展覧会。龍子の作品とともに、明治時代の《高嶺残雪》から《稲田の鶴》、《荒海》、絶筆のひとつとされる《雨後》まで、玉堂の作品を紹介する。また、ふたりがともに制作のモチーフとした「鵜」にも着目し、玉堂の《鵜飼》や龍子の《海鵜》などをあわせて展示する。
さらに、玉堂、龍子、大観による三巨匠展の出品作も。玉堂、龍子、大観の3人は昭和32年(1952年)以降、玉堂が世を去る昭和37年(1957年)まで、三巨匠展「松竹梅展」を開催した。本展では、このうち第2回より龍子《唐崎夜雨》、大観《竹外一枝》、玉堂《野梅》を、第3回の出品作より玉堂《若松》、龍子《昔噺》、大観《紅梅》を一挙公開する。
川端龍子生誕140年特別展「川合玉堂と川端龍子」
会期:2025年10月11日(土)~11月9日(日)
会場:大田区立龍子記念館
住所:東京都大田区中央4-2-1
開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日は開館し、翌日に休館)
入館料:一般 800円、中学生以下 400円
※65歳以上、未就学児、障がい者手帳などの所持者および介護者1名は無料
【問い合わせ先】
大田区立龍子記念館
TEL:03-3772-0680