企画展「没後90年 橋本平八展」が、三重県立美術館にて、2025年8月2日(土)から10月13日(月・祝)まで開催される。
橋本平八(はしもと へいはち)は、三重県伊勢市に生まれ、大正時代から昭和時代にかけて活躍した彫刻家だ。生涯のほとんどを故郷の伊勢で過ごした橋本は、この地の豊かな自然に着想を得るとともに、古代の彫刻や古今東西の哲学を学び、自然や生命の神秘についての思索を深めた木彫作品を残している。
企画展「没後90年 橋本平八展」は、15年ぶりとなる橋本の回顧展。代表作を含む彫刻約70点と絵画、資料を一堂に集め、その足跡と創作の世界を紹介する。
明治30年(1897年)、現在の伊勢市に生まれた橋本は、同地で彫刻の初歩を学んだのちに上京。大正11年(1922年)には、25歳にして日本美術院展に初入選を果たし、頭角を現している。29歳で故郷に戻ったのちも、《石に就て》といった意欲作を次々に発表するも、昭和10年(1935年)、38歳で世を去った。
橋本は38歳の若さで亡くなったため、残された作品の数は多くはない。会場では、日本美術院展に初入選した《猫》、《石に就て》や《花園に遊ぶ天女》といった代表作を一堂に集めて公開するとともに、下絵や構想画、制作途中の彫刻をとおして、創作の過程にも光を当てる。
伊勢に生まれた橋本は、東京に約6年間暮らした時期を除いて、故郷の伊勢を拠点に活動した。本展では、橋本の彫刻制作を支えた、伊勢の支援者たちとの関わりについても紹介する。
企画展「没後90年 橋本平八展」
会期:2025年8月2日(土)〜10月13日(月・祝)
会場:三重県立美術館 企画展示室
住所:三重県津市大谷町11
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)は開館)、8月12日(火)、9月16日(火)
観覧料:一般 1,000円(800円)、学生 800円(600円)、高校生以下 無料
※( )内は、前売および20名以上の団体割引料金
※前売券は、チケットぴあ、ファミリーマート、セブン-イレブンほかにて販売
※上記料金で2階常設展示室「美術館のコレクション」、柳原義達記念館「柳原義達の芸術」も観覧可
※障害者手帳など(アプリ含む)の所持者および付添者1名は観覧無料
※毎月第3日曜の「家庭の日」(8月17日、9月21日)は団体割引料金で観覧可
【問い合わせ先】
三重県立美術館
TEL:059-227-2100