展覧会「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの—「民藝」から現代まで」が、東京のパナソニック汐留美術館にて、2025年7月12日(土)から9月15日(月・祝)まで開催される。
陶芸作品の表面は、多くの場合、豊かな色調や質感を示している。釉薬や顔料を重ねることで生まれる光沢や発色は、陶芸の大きな特徴のひとつだ。一方、彩色や筆致、主題に目を向ければ、油彩や素描など、陶芸とは異なる分野の表現と似た側面を見出すことができる。
展覧会「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの—「民藝」から現代まで」では、陶芸と絵画的表現の交差に着目しつつ、近代から現代にかけての陶芸作品を紹介。民藝運動を牽引した河井寛次郎や濱田庄司、バーナード・リーチ、パブロ・ピカソなど、約50作家による約120点の作品を展示する。
8章構成のうち、第1章「陶に描くこと」では、陶芸における筆致に着目。近代において個人作家として陶芸を創作をする礎を築いた富本憲吉、料理の器制作でも知られる北大路魯山人などの作品を取り上げる。なかでも、魯山人の《織部俎板盤》は、青緑の釉薬と絵画的表現が調和する優品となっている。
また、第2章「色彩のめざめ」では、近代の陶芸家による色彩表現を紹介。赤、緑、茶の3色を打ち付けるように着色した、河井寛次郎の晩年の代表的な作風を示す《三色打薬貼文扁壺》などの陶芸作品を、アンリ・マティスやジョルジュ・ルオーの絵画とともに展示する。
さらに、第4章「かたちの模索」では、イサム・ノグチや加守田章二などの作品をとおして、陶磁器制作における形態の追求に光をあてるほか、第7章「往還する平面と立体」では、2次元と3次元が融合する近年の陶芸表現を紹介する。
展覧会「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの—「民藝」から現代まで」
同時開催「ジョルジュ・ルオーの手仕事」
会期:2025年7月12日(土)~9月15日(月・祝)
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル 4F
開館時間:10:00~18:00
※8月1日(金)・29日(金)、9月12日(金)・13日(土)は20:00閉館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:水曜日(9月10日(水)は開館)、8月12日(火)~15日(金)
入館料:一般 1,200円、65歳以上 1,100円、高校・大学生 700円、中学生以下 無料
※土・日曜日および祝日は日時指定予約制(当日空きがあれば入館可。平日は予約不要)
※障がい者手帳を提示者および付添者1名までは無料
※画像写真の無断転載を禁ずる。
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