特別展「生誕100年 中村正義—その熱と渦—」が、奈良県立美術館にて、2025年5月31日(土)から7月6日(日)まで開催される。平塚市美術館などでも開催される巡回展だ。
「日本画の風雲児」や「反骨の画家」、「鬼才」などと呼ばれた日本画家、中村正義(なかむら まさよし)。1960〜70年代にかけて、旧態依然とした日本画壇に反逆し、従来の日本画の概念を覆すような表現を精力的に展開した正義は、第二次世界大戦後の日本美術において特異な位置を占めている。
正義の活動は、しかし、孤絶したものではなかった。朝倉摂や片岡球子といった在野の画家たちと日本画の在り方を探るなど、さまざまなグループに携わるばかりでなく、世に認められることなく病没した画家・三上誠の回顧展の開催に尽力。また、速水史朗や岸本清子など、若い画家への支援も行っている。
特別展「生誕100年 中村正義—その熱と渦—」は、正義の代表作を通して画業をたどるとともに、交友関係にも着目する展覧会。《薔薇図》や《おねえちゃん》、《ピエロ》といった正義の作品125件、下絵や資料など24件を紹介するほか、関連作家による作品36件を通して、戦後日本美術の大きな流れにも光をあてる。
特別展「生誕100年 中村正義—その熱と渦—」
会期:2025年5月31日(土)〜7月6日(日) 会期中に一部作品の展示替えあり
[前期 5月31日(土)〜6月15日(日) / 後期 6月17日(火)〜7月6日(日)]
会場:奈良県立美術館
住所:奈良県奈良市登大路町10-6
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学生 1,000円(800円)
※( )内は20名以上の団体料金
※小学・中学・高校生および18歳未満は無料
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳(アプリ含む)の所持者および介助者1名は無料
【問い合わせ先】
奈良県立美術館
TEL:0742-23-3968