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東京国立近代美術館の所蔵作品展、開館初期の展覧会「抽象と幻想」リアル&ヴァーチャルで紹介

東京国立近代美術館では、所蔵作品展「MOMATコレクション」を、2022年10月12日(水)から2023年2月5日(日)まで開催する。

近代〜現代の日本美術の展開を紹介する「MOMATコレクション」

山口勝弘《ヴィトリーヌ No.47 (完全分析方法による風景画)》1955年
山口勝弘《ヴィトリーヌ No.47 (完全分析方法による風景画)》1955年

13,000点を超える所蔵作品から選りすぐった約200点を、会期ごとに多様な切り口で紹介する「MOMATコレクション」。今期は、2022年12月に開館70周年を迎える東京国立近代美術館が、開館1周年を迎えるにあたって開催した展覧会「抽象と幻想 非写実絵画をどう理解するか」に着目した小特集や、企画展ギャラリーで開催される「大竹伸朗展」に合わせた展示などを展開する。

「抽象と幻想」展を振り返る

長谷川三郎「抽象と幻想」展 展示パネル(部分) 1953年
長谷川三郎「抽象と幻想」展 展示パネル(部分) 1953年

初期の重要な展覧会である「抽象と幻想」展は、名品を並べるという従来型の展示とは異なり、同時代の作家を特定のテーマのもとで紹介する新しい試みであった。小特集「プレイバック『抽象と幻想』展(1953-1954)」では、「抽象」と「シュルレアリスム(幻想)」という近代美術の二大潮流をめぐって構成された「抽象と幻想」展を、リアルとヴァーチャルの両面から紹介。出品作品を中心に1950年代の作品を展示するとともに、残された資料や記録をもとに制作した、当時の展示空間の再現VRを展開する。

80年代に活躍するようになった作家たち

秋岡美帆《そよぎ》1988年
秋岡美帆《そよぎ》1988年

また、企画展ギャラリーで開催される「大竹伸朗展」に合わせて、大竹が注目されるようになった1980年代の日本に着目した展示も。広告文化や雑誌文化が花開き、現代思想が人気を集め、サブカルチャーが隆盛するなど、新しい価値観を背景とする現象が生まれたこの時代、美術においても、大衆文化のイメージを取り込んだ作品や、空間に作品を展開するインスタレーションといった新しい表現が試みられるようになった。会場では、東京国立近代美術館のコレクションから、秋岡美帆や中村一美など、80年代に活躍するようになった作家の作品に光をあてる。

戦間期における表現の模索

古賀春江《海》1929年
古賀春江《海》1929年

東京国立近代美術館のコレクションのなかでも特に充実しているのが、1920〜30年代の作品だ。第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけての時期は、規制の概念や枠組みを越えようとする表現が次々と試みられた時代であった。たとえば、対象を断片化・変形したり、新聞紙や壁紙など、もともと別の機能を有していた素材の断片を画面に取り込んだりして、イメージの解体と再構築を試みる一方、素朴さや原始性への憧れ、そして古典古代の再発見など、根源性や普遍性への関心も高まりを見せている。本展では、戦争による深い傷と高まる不安を背景に模索された、村山知義や古賀春江などによる表現を紹介する。

展覧会概要

所蔵作品展「MOMATコレクション」
会期:2022年10月12日(水)〜2023年2月5日(日)
会場:東京国立近代美術館 所蔵品ギャラリー 4階〜2階
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は10:00〜20:00)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(1月2日(月・休)・9日は開館)、年末年始(12月28日(水)〜1月1日(日・祝))、 1月10日(火)
観覧料:一般 500円(400円)、大学生 250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
※金・土曜日の17:00以降は割引料金:一般 300円、大学生 150円
※高校生以下および18歳未満、65歳以上は無料
※障害者手帳の提示者およびその付添者(1名)は無料
※11月3日(木・祝)の文化の日は観覧無料
※開催内容や開館時間などは変更となる場合あり(最新情報については美術館ウェブサイトにて確認)

■同時開催
・企画展「大竹伸朗展
会期:2022年11月1日(火)〜2月5日(日)
※「大竹伸朗展」のチケットで、入館当日にかぎり所蔵作品展「MOMATコレクション」も観覧可

【問い合わせ先】
050-5541-8600 (ハローダイヤル)

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