企画展「やっぱり京都が好き ~栖鳳、松園ら京を愛した画家たち」が、京都の福田美術館にて、2022年4月23日(土)から7月3日(日)まで開催される。
福田美術館が立地する嵐山は、1,000年以上前から天皇や貴族が好んだ景勝地であり、和歌にも読まれるように紅葉の名所とされてきた。江戸期には多くの桜が植えられて桜の名所ともなり、円山応挙をはじめとする画家が写生のために足を運んだ。さらに明治期以降には、京都画壇を代表する竹内栖鳳らがアトリエを構え、多くの画家が集まる地となった。
企画展「やっぱり京都が好き ~栖鳳、松園ら京を愛した画家たち」では、円山応挙、竹内栖鳳、そして上村松園など、近世から近代にかけての京都画壇の作品を中心に、京都ゆかりの日本画を紹介する。
第一章では、京都ゆかりの画家による作品を中心に展示。江戸時代の絵師・円山応挙は京都の亀岡に生まれ、市内に移ったのちには四条通界隈で活躍していた。伊藤若冲もまた、その近隣に居を構えていた。新しい画風を確立しようとした応挙や若冲の試みはのちの京都画壇にも継承され、明治時代には西洋画や俳画をも作品に取り込もうとした竹内栖鳳や、気品あふれる美人画を手がけた上村松園などが現れた。
会場では、円山応挙《巌頭飛雁図》、竹内栖鳳《金獅子図》、上村松園《人形遣之図》や《しぐれ》など、京都画壇たちの名品を目にすることができる。
一方で第二章では、洛中洛外を描いた屏風作品や、嵐山をはじめ京都の自然を描いた風景画などを展示。下村観山《鳳凰堂》や池田遙邨《嵐山薫風》など、絵画で旅をするかのように、京都の豊かな山水の風景を楽しみたい。
企画展「やっぱり京都が好き ~栖鳳、松園ら京を愛した画家たち」
会期:2022年4月23日(土)〜7月3日(日)
[前期 4月23日(土)〜5月30日(月) / 後期 6月1日(水)〜7月3日(日)]
会場:福田美術館
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
開館時間:10:00〜17:00(最終入館は16:30)
休館日:火曜日(ゴールデンウィークは休まず開館)、5月10日(火)・11日(水)
料金:一般・大学生 1,300円(1,200円)、高校生 700円(600円)、小中学 400円(300円)、障がい者と介添人1名まで 各700円(600円)
※( )内は団体料金
※嵯峨嵐山文華館との二館共通券:一般・大学生 2,000円、高校生 1,000円、小中学 550円、障がい者と介添人1名まで 各1,000円
【問い合わせ先】
福田美術館
TEL:075-863-0606