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東京国立近代美術館の所蔵作品展 - 東日本大震災にちなんだ特集展示や、ソル・ルウィットの巨大壁画も

東京国立近代美術館では、所蔵作品展「MOMATコレクション」を開催。なお、当初は2021年5月16日(日)までの会期を予定していたものの、臨時休館に伴い4月24日(土)をもって閉幕となった。

東京国立近代美術館の所蔵作品を紹介

畠山直哉《「Untitled (tsunami trees)」より 2019年10月6日 岩手県陸前高田市》2019年
畠山直哉《「Untitled (tsunami trees)」より 2019年10月6日 岩手県陸前高田市》2019年

東京国立近代美術館のコレクションから、200点以上の作品を紹介する所蔵作品展「MOMATコレクション」。今期は、東日本大震災から10年を迎えることにちなんだ展示や、同時開催の企画展「あやしい絵展」の関連展示などを展開する。

3.11から10年を経て「東北を思う」

大岩オスカール《ガーデニング(マンハッタン)》2002年
大岩オスカール《ガーデニング(マンハッタン)》2002年

2021年は、2011年の東日本大震災から10年の節目の年となる。同館では2011年5月から2014年度にかけて、3度にわたって特集展示「東北を思う」を行ってきた。

今回は、これまでの「東北を思う」の展示を複数の展示室で部分的に再現。東日本大震災を背景に制作されたChim↑Pomや田中功起らの映像作品、畠山直哉の「Untitled (tsunami trees) 」シリーズなど、3.11後に手がけられた作品だけでなく、ニューヨークの同時多発テロを契機に制作された大岩オスカール《ガーデニング(マンハッタン)》、1970年代の東北を舞台とした森山大道「遠野物語」などとともに、改めて震災を振り返る。

「あやしい絵展」の関連展示

中沢弘光《かきつばた》1918年
中沢弘光《かきつばた》1918年

また、企画展ギャラリーで同時開催される「あやしい絵展」に関連した展示も。明治末期から昭和初期にかけて、中沢弘光や中村不折らが物語や詩歌を題材に手がけた絵画に加えて、古賀春江や木村荘八などの「あやしい絵展」と通底する世界が描かれた作品も楽しめる。

幻想へと誘う写真

川田喜久治《「ラスト ・ コスモロジー」より怪鳥》1987年
川田喜久治《「ラスト ・ コスモロジー」より怪鳥》1987年

一方、コレクションによる小企画として、写真展「幻視するレンズ」も開催。人の眼とは異なる「機械の眼」であるカメラは、写真家の想像力と結びついて、現実のなかに幻想的な世界を切り開くことがある。本展示では、ウジェーヌ ・ アジェや川田喜久治らの作品から、写真が持つ“幻想”の側面を紹介する。

ソル・ルウィットの巨大壁画

ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ (90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》1994年 水溶性パステル、水性塗料、鉛筆・壁
Courtesy the Estate of Sol LeWitt, Massimo De Carlo and TARO NASU Copyright the Estate of Sol LeWitt. 撮影: 木奥恵三
ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ (90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》1994年 水溶性パステル、水性塗料、鉛筆・壁
Courtesy the Estate of Sol LeWitt, Massimo De Carlo and TARO NASU Copyright the Estate of Sol LeWitt. 撮影: 木奥恵三

さらに3階「建物を思う部屋」には、2020年末に、ミニマル・アートとコンセプチュアル・アートの先駆者ソル・ルウィットの巨大壁画《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90cm)のグリッド。 角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》が完成。ソル・ルウィットによるウォール・ドローイング作品がコレクションとして美術館に収蔵・展示されるのは国内初のことである。巨大な美術作品を体感できる空間を、あわせて楽しみたい。

花を描いた作品の特集展示も

船田玉樹《花の夕》1938年
船田玉樹《花の夕》1938年

そのほか、3月23日(火)から4月11日(日)までの期間、桜をはじめ“花”を描いた作品の特集展示などを楽しめる「美術館の春まつり」も開催。年に1度、この時期にのみ公開される重要文化財の川合玉堂《行く春》や船田玉樹《花の夕》をはじめ、花を描いた日本画を一挙公開する。また、川瀬巴水や土屋光逸らによる「新版画」も目にすることができる。

展覧会概要

所蔵作品展「MOMATコレクション」
会期:2021年3月23日(火)〜4月24日(土)
※当初は2021年5月16日(日)までの会期を予定していたものの、臨時休館に伴い変更
※チケットの払い戻しなどの対応は美術館ウェブサイトにて案内
会場:東京国立近代美術館 4F〜2F 所蔵品ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は20:00まで開館)
※いずれも入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(3月29日(月)は開館)、臨時休館期間
観覧料: 一般 500円(400円)、大学生 250円(200円)
※いずれも税込
※( )内は20名以上の団体料金
※金・土曜日の17:00以降は割引料金:一般 300円、大学生 150円
※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」の所持者、障害者手帳の所持者とその付添者(1名)は無料(入館時に、学生証、運転免許証などの年齢の分かるもの、障害者手帳などを提示)
※その他無料観覧の対象者は、美術館ホームページにて確認
※開催内容・開館時間などは変更となる可能性あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)

■同時開催
企画展「あやしい絵展」
観覧料:一般 1,800円、大学生 1,200円、高校生 700円
※「あやしい絵展」の観覧料で、入館当日に限り所蔵作品展「MOMATコレクション」(4F〜2F)、 コレクションによる小企画「幻視するレンズ」(2F ギャラリー4)も観覧可
※9:30より開場

【問い合わせ先】
東京国立近代美術館
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)

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