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江戸時代の絵師・岩佐又兵衛の展覧会、熱海のMOA美術館で - “極彩色”の三大絵巻を展示

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展覧会「伝説の絵師 岩佐又兵衛 三大絵巻」が、静岡・熱海のMOA美術館にて、2021年3月12日(金)から4月20日(火)まで開催される。

江戸時代初期の絵師・岩佐又兵衛

重文 山中常盤物語絵巻 第11巻(部分)
重文 山中常盤物語絵巻 第11巻(部分)

岩佐又兵衛は、江戸時代初期に活躍した絵師だ。豊かな頬と長い顎を持つ「豊頬長頤(ほうぎょうちょうい)」と形容される人物表現や、和漢が混合した独自の画風で人気を集めた又兵衛は、のちの絵画に大きな影響を与えるのみならず、浮世絵大津絵の源流ともされている。

岩佐又兵衛が残した作品は、中国・日本の古典や故事をテーマにしたものから、当時の人物を描いた風俗画にまで及ぶ。とりわけ、操浄瑠璃の上演に用いるテキストを詞書とした極彩色絵巻群は、又兵衛の工房が総力を挙げて手掛けた長大な作品であり、その画業を代表するものである。

岩佐又兵衛の極彩色絵巻群を展示

重文 浄瑠璃物語絵巻 第4巻(部分)
重文 浄瑠璃物語絵巻 第4巻(部分)

展覧会「伝説の絵師 岩佐又兵衛 三大絵巻」では、又兵衛が残した極彩色絵巻群を代表する三絵巻、重文「山中常盤物語絵巻」、重文「浄瑠璃物語絵巻」、そして「堀江物語絵巻」を展示する。

堀江物語絵巻 第2巻(部分)
堀江物語絵巻 第2巻(部分)

「山中常盤物語絵巻」は、義経伝説に基づき牛若を主人公にしたもので、生気あふれる力強い作風から、又兵衛自身の関与がもっとも高い絵巻物だと考えられている。一方、牛若の恋愛物語を軸とする「浄瑠璃物語絵巻」は、金銀泥や高価な顔料を用いたきらびやかな作品。そして「堀江物語絵巻」では、豪族間の紛争で非業の死を遂げた父母の仇を討つ物語を描いている。

本展では、これらの作品を通して、きらびやかな又兵衛絵巻の魅力にふれられそうだ。

展覧会概要

展覧会「伝説の絵師 岩佐又兵衛 三大絵巻」
会期:2021年3月12日(金)〜4月20日(火)
会場:MOA美術館 展示室1〜4
住所:静岡県熱海市桃山町26-2
開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:木曜日(4月1日(木)は開館)
観覧料:一般 1,600円(1,300円)、高大生 1,000円(700円)、中学生以下 無料、65歳以上 1,400円
※( )内は10名以上の団体料金
※高大生は要学生証、65歳以上は要身分証明
※障がい者手帳の所持者と付添者(1名のみ)は半額
※前売券は、コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)でも購入可

【問い合わせ先】
MOA美術館
TEL:0557-84-2511

Photos(3枚)

江戸時代の絵師・岩佐又兵衛の展覧会、熱海のMOA美術館で - “極彩色”の三大絵巻を展示|写真1 江戸時代の絵師・岩佐又兵衛の展覧会、熱海のMOA美術館で - “極彩色”の三大絵巻を展示|写真2 江戸時代の絵師・岩佐又兵衛の展覧会、熱海のMOA美術館で - “極彩色”の三大絵巻を展示|写真3

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