特別展「栗田宏一・須田悦弘 展 - Contentment in the details -」が、山梨県立美術館にて、2020年11月14日(土)から2021年1月31日(日)まで開催される。

細部へのまなざし

特別展「栗田宏一・須田悦弘 展 - Contentment in the details -」は、山梨県笛吹市の出身で、国内のみならず国際的にも活躍する2人の現代アーティスト、栗田宏一と須田悦弘を紹介する展覧会だ。

土そのものの色彩

栗田宏一は、自ら訪れた地で一握りの土を採集し、それを展示するという手法をとってきた。土は、丁寧に乾かして余分なものを取り除くと、土そのものの色を示す。栗田の作品は、土が豊かな色彩を持つとともに、普段の生活ではそうした多彩さが見過ごされているということに目を向けさせるものなのだ。

木彫と空間が織りなすインスタレーション

一方で須田悦弘は、植物の精巧な木彫をさまざまな空間に展示するインスタレーションを展開している。既存の空間の隅や物陰といった人目のつきにくい場所、あるいは《泰山木：花》や《芙蓉》などの専用の構造物の中に設置された木彫は、空間と交わって新鮮な鑑賞体験へと見る者を誘う。

栗田・須田の作品の魅力を探る

4つの部屋から構成される本展では、まず栗田と須田の原点ともいえる作品を紹介する。そして、栗田と須田がそれぞれ個別に1室を使用し、インスタレーションを展開。栗田は、日本各地から採集した1,000の土を並べた《soil library》を用意する一方、須田は、構造物の中に木彫を配置した作品を複数展示する。

さらに最後の部屋では、数多くの土を並置する栗田の作品と、その空隙を縫うように配置される須田の作品を組み合わせて紹介。身のまわりに存在する小さな対象に目を向ける、ふたりの作品の魅力にふれられるだろう。

展覧会概要

特別展「栗田宏一・須田悦弘 展 - Contentment in the details -」
会期：2020年11月14日(土)〜2021年1月31日(日)
会場：山梨県立美術館 特別展示室
住所：山梨県甲府市貢川1-4-27
開館時間：9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：11月16日(月)・24日(火)・30日(月)、12月7日(月)・14日(月)・21日(月)・26日(土)～2021年1月1日(金)・4日(月)・12日(火)・18日(月)・25日(月)
観覧料：一般 1,000円(840円)、大学生 500円(420円)、高校生以下 無料(高校生は生徒手帳持参)
※( )内は20名以上の団体料金、前売料金、県内宿泊者割引料金
※県内65歳以上は無料(健康保険証など持参)
※障害者手帳の持参者、およびその介護者は無料
※11月20日(金)の県民の日は無料

【問い合わせ先】
山梨県立美術館
TEL：055-228-3322