企画展「アーティストの目は何をみていたか —ビュフェ、エコール・ド・パリ、そして現代アートへ」が、静岡のベルナール・ビュフェ美術館にて、2期にわたって開催される。前期は2025年8月2日(土)から11月25日(火)まで、後期は11月28日(金)から2026年3月24日(火)まで。
第二次世界大戦後のフランスを代表する具象画家、ベルナール・ビュフェ。しばしば時代から隔絶した画家と捉えられるビュフェは、実際には同時代の作家と交流を持っており、ラウル・デュフィといったフォーヴィスム、モーリス・ユトリロや藤田嗣治らエコール・ド・パリの作家とともに、戦後フランスで活動したのであった。また、1952年には現代美術の国際展「ヴェネツィア・ビエンナーレ」に参加するなど、重要な現代アーティストのひとりであったといえる。
企画展「アーティストの目は何をみていたか —ビュフェ、エコール・ド・パリ、そして現代アートへ」は、ビュフェと同時代の作家たちとの関わりに着目しつつ、現代アーティストとしてのビュフェの位置を再考する展覧会。ベルナール・ビュフェ美術館が収蔵する作品をとおして、ビュフェと同時代の作家、そして現代の作家の共通点や相違点に光を当ててゆく。
2期にわたる会期のうち、前期では、「比較」を際立てる展示を展開。「ビュフェとユトリロ」や「ビュフェと森村泰昌」のように、藤田嗣治、森村泰昌、杉戸洋、イケムラレイコなど、ビュフェとほかの作家をペアにして、その作品を紹介する。
たとえば「ビュフェとユトリロ」では、ビュフェの《兎のエコルシェ》とユトリロの《モンマルトル、アベス通りのサン=ジャン教会》をあわせて公開。これら2点は、1951年の同じ展覧会に出品されていたことがわかっている。本展では、これらビュフェとユトリロの作品を交えつつ、戦後パリのアートシーンの一端に光を当てる。
企画展「アーティストの目は何をみていたか —ビュフェ、エコール・ド・パリ、そして現代アートへ」
会期:2025年8月2日(土)〜2026年3月24日(火) 会期中に展示替えあり
[前期 8月2日(土)〜11月25日(火) / 後期 11月28日(金)〜3月24日(火)]
会場:ベルナール・ビュフェ美術館
住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
開館時間:8月〜10月、3月 10:00〜17:00 / 11月〜2月 10:00〜16:30
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:水・木曜日(祝休日の場合は開館し、金曜日に休館)
入館料:大人 1,500円(1,400円)、高校・大学生 750円(650円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
■出品予定作家(前期)
ベルナール・ビュフェ、モーリス・ユトリロ、モイーズ・キスリング、レイモン・サヴィニャック、イケムラレイコ、杉戸洋、須田悦弘、藤田嗣治、丸山直文、持塚三樹、森村泰昌、山口晃、李禹煥 ほか
【問い合わせ先】
ベルナール・ビュフェ美術館
TEL:055-986-1300