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映画『スポットライト 世紀のスクープ』教会のスキャンダルを暴く - レイチェル・マクアダムスにインタビュー

映画『スポットライト 世紀のスクープ』が2016年4月15日(金)より、全国公開ロードショー。第88回アカデミー賞では作品賞、脚本賞を受賞しており、これまで122もの映画賞を受賞している。

ボストン・グローブ紙の記者たちが、カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かった実話をもとにした本作。彼らは、“SPOTLIGHT”と名のついた一面記事に、神父による性的虐待と、その事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げた。さらに、教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史をつまびらかにし、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる。それは記者生命を懸けた闘いだった……。

実在の物語を、緊迫感にあふれるスリリングなドラマに仕立てたのは、『扉をたたく人』で注目を集め、2015年に『靴職人と魔法のミシン』が日本でもスマッシュヒットを記録したトム・マッカーシー監督。記者役は、アカデミー賞受賞作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』での演技が絶賛されたマイケル・キートン、『フォックスキャッチャー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされたマーク・ラファロたちが担当。豪華な面々が顔をそろえる。

今回レイチェル・マクアダムスにインタビューを実施。作品への思いや役柄、そしてアカデミー賞受賞について、話を聞くことができた。

作品への出演を決断された時、どのような思いでしたか。


(C)MASAHIRO MIKI

実は最初脚本を読んだとき、「出来上がった作品は一体どんな風に見えるんだろう?」と思ったんです。伝えようとしていることは共感できましたが、まだ監督と話していなかったこともあり、彼の解釈がどんなものなのかも分からなかったですし。また宗教に触れている点で、敬虔なキリスト教徒の方がどのように感じるんだろうとは思いましたね。ただ事件そのものについて度々報道されていた中で、実際にまだ明かされていない事実も多くあったので、そこに光をあてることの意義を感じました。

今回の役は“実在する人物”という点で、これまで演じられてきたキャラクターと違うと思いますが、役作りに関して大変だった点はありましたか。

可能な限り真の姿を捉えたいというプレッシャーを感じましたね。映画の中でキャラクターがどんな人物で、どんなバックグラウンドなのかを掘り下げる時間があまりなかったので尚更。おそらく私だけでなく、役者全員その役柄の背景を感じられるような演技をしなければいけないと責任感を感じていたと思います。なので、非常にチャレンジングな役でしたね。

演じたサーシャとご自身との共通点は何かありますか。

調査をするという点が非常に似ているなと思いました。人の物語にある真実に辿り着こうと掘り下げていくことや、人がどうしてそのような行動をとるのかという心理を理解しようとするという意味でも、似ているところがあるねとサーシャ本人とも話していたんです。

この作品の出演を通して、女優として変化したことはありますか。

まず本作が派手なハリウッド系の作品ではないのにも関わらず、想像以上の反響と支持を頂き、観客の皆さんはこのような硬派なタイプの作品を求めているんだと実感したことが、大きな励みになりました。役者として、このような作品にもっと関わっていきたいという思いに繋がっていきましたね。それから映画は、人に難しい話題でも対話を生むことができ、それによってなんらかのヒーリングが始まるかもしれないという「映画の力」を改めて感じました。

今作はアカデミー賞も受賞しましたね。その時のことを教えてください。

自分にとって素晴らしい一晩でした。監督にとっても、作品にとってもすごく嬉しい出来事でした。こういった何か伝えるものがしっかりとある、硬派なタイプの映画の勝利を感じました。また、作品賞を獲ったことでアメリカでの公開が、翌日から再拡大されるとプロデューサーから聞いたんです。そんな風に受賞したことで、作品のセカンドステージがあることは嬉しかったし、より多くの方に見てもらえるということに意義を感じました。オスカー像をもらえたことが嬉しかったのはもちろんのこと、この映画によって始まった対話が、これからもっと大きく広がっていくんだなと感激しました。

日本の観客にメッセージを頂けますか。

ジャーナリズムのあり方や、ニュースを我々がどのように受け取るのかといった面で考えると、普遍的な物語だと思うので、共感してもらえるんじゃないかなと思います。さらに大きな意味で言えば、声なきものに声を与えることや、自分で立ち上がることができない方の代わりに立ち上がるという物語でもあるんです。そういった面でも、日本の方にも共鳴してもらえればと思います。

作品について笑顔で話してくれたレイチェル。劇中では、“ラブロマンスのクイーン”というこれまでのイメージを封印し、信念を曲げず粘り強い取材を重ねる新聞記者役として持ち前の演技力を発揮している。なお、インタビュー当日に身にまとった華やかなドレスは、ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)のもの。花々が咲き誇ったデザインは、彼女の可憐な魅力を引き立てていた。

【ストーリー】
2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。
その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》
を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター“ロビー"ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。
やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸
となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった…。

【詳細】
映画『スポットライト 世紀のスクープ』
原題:SPOTLIGHT
公開日:2016年4月15日(金)
監督:トム・マッカーシー
脚本:トム・マッカーシー、ジョシュ・シンガー
撮影:マサノブ・タカヤナギ
出演:マイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムス、スタンリー・トゥッチ、リーヴ・シュレイバーほか
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
Photo by Kerry Hayes (c) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

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