京都の泉屋博古館では、ブロンズギャラリーの特集展示「殷周青銅器 解体新書」を、2025年9月27日(土)から12月14日(日)まで開催する。

古代中国の青銅器と鋳造技術

2025年4月にリニューアルオープンを迎えた、泉屋博古館。ブロンズギャラリーでは、同館が誇る世界最高峰の青銅器コレクションを公開している。秋季の特集展示「殷周青銅器 解体新書」は、殷と周の青銅器を、鋳造技術に着目しつつ紹介するものだ。

動物をモチーフにした青銅器

約3,000年前の古代中国では、超絶技巧によって青銅器の数々が生みだされた。本展の序盤ではまず、動物型の造形による青銅器に着目。フクロウやミミズクを指す「鴟鴞(しきょう)」をモチーフに、立像として表した《鴟鴞尊(しきょうそん)》や、2羽の鴟鴞を背中合わせのようにした器《戈卣(かゆう)》などを公開する。

青銅器の種類と用途

また、本展では、種類や用途に着目しつつ青銅器を紹介。穀物を盛るための器《円渦文敦(えんかもんたい)》や《饕餮文方座簋(とうてつもんほうざき)》、大型の酒器《日癸罍(にっきらい)》など、巧みな造形や変わった形状で作られた青銅器を目にすることができる。

展覧会概要

「中国青銅器の時代」特集展示「殷周青銅器 解体新書」
会期：2025年9月27日(土)〜12月14日(日)
会場：泉屋博古館 ブロンズギャラリー
住所：京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
開館時間：10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日：月曜日(10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)・24日(月・振)は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)・25日(火)
入館料：一般 1,200円(1,000円)、学生 800円(700円)、18歳以下 無料
※20名以上は( )内の団体料金
※障がい者手帳の提示者および介添者1名までは無料
※上記料金で併催の特別展も観覧可

【問い合わせ先】
泉屋博古館
TEL：075-771-6411