特別展「オディロン・ルドン 夢の交叉 —画家として、批評家として—」が、愛知・名古屋のヤマザキマザック美術館にて、2025年10月24日(金)から2026年2月23日(月・祝)まで開催される。
象徴主義を代表するフランスの画家、オディロン・ルドン。前半生には神秘的なモノトーンのリトグラフを手がけたルドンは、幻想性はそのままに、晩年には画風を一転し、鮮やかな色彩による油彩画やパステル画を制作した。その一方、芸術批評も数多く残している。
特別展「オディロン・ルドン 夢の交叉 —画家として、批評家として—」は、ルドンの画業と批評の両側面に光を当てつつ、約130点の作品を紹介する展覧会。モノトーンのリトグラフから、色彩に富む油彩画やパステル画まで、幻想的なルドンの作品を選りすぐって展示するとともに、ルドンが論じた芸術家の作品も取り上げる。
ルドンは前半生、不思議な生き物が蠢き、神秘的な情景が繰り広げられる、モノトーンのリトグラフを集中的に手がけた。本展では、《幻視》や《悲しき上昇》などを収めた初の石版画集『夢のなかで』から、ルドン最後の石版画集『ヨハネ黙示録』まで、8作品の石版画集を紹介する。
晩年のルドンは、幻想的な雰囲気は残しつつ、華やかな色彩と自由奔放な筆触により、花の絵や神話画、風景画を描いた。会場では、花を描いた《緑の花瓶の花》や《花》、ギリシア神話を題材とした《アポロンの馬車》や《ペガサスにのるミューズ》といった作品をとおして、ルドン晩年の色彩の世界に光を当てる。
ルドンは芸術批評も数多く残しており、その著書『私自身に(À soi-même)』では、ドミニク・アングル、ウジェーヌ・ドラクロワ、ギュスターヴ・クールべ、アンリ・ファンタン=ラトゥールといった画家たちを論じている。本展では、ルドンが同書で取り上げた芸術家を取り上げ、ドラクロワの《空を飛ぶメフィストフェレス》やファンタン=ラトゥールの《子供の顔》などの作品を、書中の言葉とともに紹介する。
特別展「オディロン・ルドン 夢の交叉 —画家として、批評家として—」
会期:2025年10月24日(金)~2026年2月23日(月・祝) 会期中に展示替えあり
[前期 10月24日(金)~12月21日(日)予定 / 後期 12月23日(火)~2月23日(月・祝)予定]
会場:ヤマザキマザック美術館 5階展示室
住所:愛知県名古屋市東区葵1-19-30
開館時間:平日 10:00~17:30 / 土・日曜日、祝日 10:00~17:00
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(11月3日(月・祝)・24日(月・振)、1月12日(月・祝)、2月23日(月・祝)は開館)、11月4日(火)・25日(火)、12月29日(月)~1月5日(月)、1月13日(火)
入館料:一般 1,300円(10名以上 各1,100円)、小学・中学・高校生 500円、小学生未満 無料
※音声ガイド無料サービス
【問い合わせ先】
ヤマザキマザック美術館
TEL:052-937-3737