展覧会「森村泰昌『ノスタルジア、何処へ。』—美術・文学・音楽を出会わせる—」が、岡山・倉敷の大原美術館 本館、有隣荘、児島虎次郎記念館にて、2025年10月7日(火)から11月9日(日)まで開催される。
名画の登場人物や歴史上の偉人に扮したセルフポートレイト作品をつうじて、「私」とは何であるのか、という問いに向きあってきた現代美術家、森村泰昌。「森村泰昌『ノスタルジア、何処へ。』—美術・文学・音楽を出会わせる—」は、「美術」・「文学」・「音楽」と不可分であったかつての日本文化の可能性に、現代の視点から光を当てる展覧会だ。
本展は、大原美術館の本館、向かいに位置する有隣荘、そして大原美術館の別館である児島虎次郎記念館を会場とする、回遊式の展覧会。このうち、大原美術館の本館で目を向けるのが、「文学」だ。本館の展示作品とそれらに呼応する詩歌を、森村が自ら選び、朗読と映像によって表現した作品を公開する。
倉敷が誇る和洋折衷の近代建築・有隣荘では、「音楽」と「美術」の関わりに着目。1970年の大阪万博に際して構想され、実現の叶わなかった「十二面体音楽堂」のプランに着想して森村が制作したオブジェ・スピーカーと、オリジナル音による音響空間を展開する。加えて、大阪万博で展示された人形作家・四谷シモンの《ルネ・マグリットの男》をテーマに、森村が制作した新作《M式 ルネ・マグリットの男》も披露される。
大原美術館の本館から徒歩3分ほどの場所に位置する児島虎次郎記念館では、「かつての美術」と「今の美術」の出会いがテーマ。大原美術館が所蔵する洋画家・関根正二による重要文化財《信仰の悲しみ》を、森村が自らの視点から解釈した作品《何処から、いずこへ。》とともに展示する。
令和7年秋の有隣荘特別公開「森村泰昌『ノスタルジア、何処へ。』—美術・文学・音楽を出会わせる—」
会期:2025年10月7日(火)〜11月9日(日)
会場・開場時間:
・大原美術館 本館(岡山県倉敷市中央1-1-15) 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
・有隣荘(岡山県倉敷市中央1-3-18) 10:00〜16:00(入場は15:30まで)
・児島虎次郎記念館(岡山県倉敷市本町3-1) 10:00〜17:00
休館日:10月20日(月)・27日(月)
観覧料:
・大原美術館セット券 一般 2,500円、小学・中学・高校生(18歳未満) 1,000円、未就学児 無料
・有隣荘のみ 一般 1,000円、小学・中学・高校生(18歳未満) 500円、未就学児 無料
※大原美術館セット券では、大原美術館 本館、有隣荘、児島虎次郎記念館を観覧可
※障害者手帳(ミライロID)の提示による優待あり
【問い合わせ先】
公益財団法人大原芸術財団
TEL:086-422-0005