大阪の高島屋史料館では、リニューアルオープン5周年記念展「Imperial Warrant 皇室の御用達」を、2025年9月6日(土)から12月22日(月)まで開催する。

近代皇室の御用を務めた高島屋の足跡

「Imperial Warrant 皇室の御用達」展は、近代皇室の御用を務めた高島屋の歴史を、色とりどりの織物とともに紹介する展覧会だ。

江戸時代後期に京都で創業した高島屋は、明治時代に入ると、装飾業をスタート。日本各地で洋風建築が増え、カーテンや壁張、壁掛、椅子張といった室内装飾織物の需要が高まったことを背景に、高島屋の装飾業は順調に成長していった。

高島屋は明治20年(1887年)、皇居の再建に際して、窓掛をはじめとする装飾織物の御用を拝命。明治30年(1897年)には、「宮内省御用達」の認可を受けている。さらに、大正と昭和の天皇即位式において調度品の御用を務め、即位礼を華やかに彩った。

本展では、高島屋史料館が所蔵する、近代皇室の「御用裂(ごようぎれ)」見本を一挙公開。また、日本画家・原在泉(はら ざいせん)が大正天皇の即位式を描いた《大礼之儀図》などを展示するほか、高島屋の御用図案を手がけた図案家のひとり、中山冝一(なかやま ぎいち)による図案集『國華』も特別公開する。

展覧会概要

リニューアルオープン5周年記念展「Imperial Warrant 皇室の御用達」
会期：2025年9月6日(土)～12月22日(月) 第I・第II部で展示作品をすべて入れ替え
［第I部 9月6日(土)～10月27日(月) / 第II部 11月1日(土)～12月22日(月)］
会場：高島屋史料館 企画展示室
住所：大阪府大阪市浪速区日本橋3-5-25 高島屋東別館 3F
開館時間：10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：火・水曜日、10月28日(火)～31日(金)
入館料：無料

【問い合わせ先】
高島屋史料館
TEL：06-6632-9102