2023年にお子様が生まれて、一番変わった部分はなんでしたか?
人間としての視野が広くなりました。例えば、今まで子育て中のお母さんに対してなんとなく大変やなと思っていたのが、“なぜ大変なのか”しっかり理解して言語化できるようになった。子どもが風邪を引いたら自分ももちろん寝れないし、ようやく熱が下がったと思っても2、3日はずっと子どもの機嫌が悪くなる、子どもが寝てる隙に爪切らなあかん、顔すぐひっかいてくるとか…。具体的に何が起きていて、なぜ苦労するのかを身に染みて分かったので、お母さんはもちろんですが、他の人へのリスペクトが増えました。前までは、人に対してこの人強い、この人おもろいとか、加点の方法がすごくシンプルだったんですけどね。
お笑いに活かせることも増えた…?
まさしく。子育てしている人は、この漫才やコントのネタだと笑わないとか、細かいところにも気付けるようになりました。「この話はせんほうがええな」とか、細かいですが大きな変化です。
“一言”声優のオファーを受けて、率直にいかがでしたか?
本場のファンにごめんな...と思いながら(笑)。自分が作品ファンやったら「なんであいつが吹き替えやんねん」って絶対思う。「ごめんな」って思いながらやってました。
今回のセリフはザ・シングに対してのセリフということで、セリフを知った時の感想も教えてください。
もともと通行人って聞いてたんで、もっと軽いセリフなのかなと思っていたら意外と作品の中でも笑えるシーンというか。「予告編とかでも使われそうなセリフやな、これはちゃんとやらなやばいな」と焦りました。
未だにあれでよかったんかなって思ってるんで、もう1回撮り直せって言われたら喜んで撮りに行きます。「オッケー」て言われたんですけど、なんかこう、大丈夫かなあと、ちょっとびびってます。
ザ・シングといえば、「正義の鉄拳タイムだ!」という決め台詞があります。せいやさんが最近、“鉄拳制裁”したくなった瞬間を教えてください。
鉄拳制裁とまではいかんけど(笑)。道を歩いていると「せいやさんですよね」と結構声をかけていただくことが多くて。嬉しいんですよもちろん。そしたら先日おじさんが握手してきたんですよ。「あ、どうも」なんて言って。そしたら首脳会談くらい、手を放してくれへんくて。手を放そうと思って握手の中で手を2,3回くらい開いたんですけど。このまま背負い投げされるんちゃうかなくらい、握手が終わらなかったので、えー皆さん、常識の範囲内の握手の短さでお願いします!(笑)
【作品詳細】
映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
公開日:2025年7月25日(金)
監督:マット・シャックマン
出演:ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョゼフ・クイン、エボン・モス=バクラック
原題:The Fantastic4: First Steps
全米公開日:2025年7月25日(金)