企画展「山本理顕展—コミュニティーと建築—」が、神奈川の横須賀美術館にて、2025年7月19日(土)から11月3日(月・祝)まで開催される。
建築界最高の賞とされるプリツカー賞を受賞するなど、世界的に評価される建築家、山本理顕(やまもと りけん)。1945年に生まれた山本は、建築における公と私の境界を「閾(しきい)」と呼び、地域社会との繋がりを生む空間として重視してきた。こうした発想に基づく建築は、建物に住む人々ばかりでなく、周辺のコミュニティをも豊かにするものだといえる。
企画展「山本理顕展—コミュニティーと建築—」は、代表作のひとつである横須賀美術館を会場に開催される、山本の過去最大規模の展覧会。50年にわたる活動を、約60点の模型、図面、スケッチ、ドローイングを交えつつ紹介する。
山本は、初期の個人向けの住宅から、集合住宅、学校、消防署、美術館などの公共施設まで、幅広い建築を手がけてきた。そこにはいずれも、コミュニティを豊かにする考えが通底している。本展では、埼玉県立大学や名古屋造形大学、チューリヒ空港の複合商業施設「ザ・サークル(THE CIRCLE)」など、山本の建築を紹介。実際に建設されなかった設計案も含めて、約60点の模型をとおして、山本の建築にまつわる考えを探ってゆく。
会場となる横須賀美術館は、山本が初めて手がけた美術館建築。周囲の景観に溶けこむような外観や、建物の随所に設られた窓は、自然や他者に目を向ける山本の考えを反映するものだといえる。本展は、丸い窓をとおして自然光が射しこむ地下階の展示ギャラリーを会場にするなど、山本の建築空間を実際に堪能できる展覧会となっている。
企画展「山本理顕展—コミュニティーと建築—」
会期:2025年7月19日(土)~11月3日(月・祝)
会場:横須賀美術館
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1
開館時間:10:00~18:00
休館日:8月4日(月)、9月1日(月)、10月6日(月)
観覧料:一般 2,000円(1,600円)、大学生・65歳以上 1,000円(800円)、高校生 500円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※市内在住・在学の高校生は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者および付添者1名は無料
※11月3日(月・祝)は観覧無料
【問い合わせ先】
横須賀市コールセンター
TEL:046-822-4000(月~金曜日 8:00~18:00 / 土・日曜日、祝休日 8:00~16:00)