展覧会「美術の遊びとこころIX 花と鳥」が、東京・日本橋の三井記念美術館にて、2025年7月1日(火)から9月7日(日)まで開催される。

日本や東洋の古美術を紹介している、三井記念美術館の展覧会シリーズ「美術の遊びとこころ」。第9弾「花と鳥」では、花と鳥というモチーフに着目し、同館が所蔵する絵画や工芸品、茶道具を公開する。

四季折々に咲く花々は、さまざまな美術工芸品で表されてきた。会場では、花をモチーフとした絵画や工芸、花にちなんだ銘を持つ茶道具などを紹介。水辺に咲く白菊をいきいきと描いた土佐光起筆《水辺白菊図》、金箔の竹の地に菊の花を刺繍で表現した着物《紺繻子地雪輪松竹菊蒲公英模様縫箔》、そして国宝《志野茶碗 銘卯花墻》などを目にすることができる。

美術作品には、鳥が数多く登場する。本展では、長寿を象徴する鶴、身近に生きる雀や鶏、想像上の鳥である鳳凰などに着目。海辺に立つ鶴を描きだした三井高福筆《海辺群鶴図屏風》、全長約17.5mの絵巻に63種の鳥を描いた渡辺始興筆《鳥類真写図巻》、尾の長い2羽の鳥を中国の霊鳥・鸞(らん)に譬えた重要文化財《玳皮盞 鸞天目》などを展示する。

花と鳥は、季節感や吉祥を表すモチーフとして、組み合わせて美術工芸品に取り入れられてきた。会場では、鶴と松、四季折々に咲く草花を描きだした重要文化財《日月松鶴図屏風》などを展示するほか、写実的な表現で知られる中国の画家・沈南蘋(しん なんぴん)の《花鳥動物図》全11幅のうち、桜、鸚鵡や鶏などを描いた6幅を公開する。
展覧会「美術の遊びとこころIX 花と鳥」
会期:2025年7月1日(火)〜9月7日(日)
会場:三井記念美術館
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館 7F
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館)
入館料:一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 700円(600円)、中学生以下 無料、70歳以上 1,000円(要証明)
※20名以上の団体は( )内の割引料金
※リピーター割引:会期中、一般券ないし学生券の半券の提示により、2回目以降は( )内の割引料金
※障害者手帳の提示者および介護者1名は無料(ミライロID可)
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600