展覧会「いきもの賞玩」が、東京の皇居三の丸尚蔵館にて、2024年7月9日(火)から9月1日(日)まで開催される。

“生き物”に着目、皇居三の丸尚蔵館の収蔵品を紹介

皇室に代々受け継がれてきた品々を収蔵する、皇居三の丸尚蔵館。展覧会「いきもの賞玩」では、その収蔵品より、生き物を表した工芸品、絵画、書跡などを公開する。

伊藤若冲の国宝《動植綵絵》など

本展では、生き物をモチーフとした古美術作品を紹介。伊藤若冲の国宝《動植綵絵》より、会期前期にはガチョウを、後期には昆虫を描いた作品を公開するほか、江戸時代の絵師・長澤蘆雪(ながさわ ろせつ)の《綿花猫図》、中国の沈南蘋(しん なんぴん)による《餐香宿艶図巻》などを展示する。

生き物をモチーフにした工芸品

生き物は、置物や実用品のモチーフとしても採用されてきた。会場では、さまざまな技法で表された生き物を紹介。鳩を刺繍で表現した《刺繍菊に鳩図額》、ひまわりなどを七宝で表した《七宝向日葵蟷螂図花瓶》のほか、《羽箒に子犬》、川本栄次郎の《鯉置物》などを目にすることができる。

さまざまな国から贈られた品々も

皇室は外国との交流のなかで、その国の伝統工芸品や、国を代表する作家による美術品を贈られてきた。皇居三の丸尚蔵館には、こうした贈り物も収蔵されている。本展では、さまざまな国より贈られた貴重な品々のなかから、ガラスの花瓶の魚、ランプの海洋生物、宝石の鳥など、生き物をモチーフにした作品を紹介する。

展覧会概要

展覧会「いきもの賞玩」
会期：2024年7月9日(火)～9月1日(日)
［前期 7月9日(火)～8月4日(日) / 後期 8月6日(火)～9月1日(日)］
会場：皇居三の丸尚蔵館
住所：東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内
開館時間：9:30～17:00(入館は16:30まで)
※展覧会初日の7月9日(火)は13:00開館
入館料：一般 1,000円、大学生 500円
※事前に日時指定予約のこと
※高校生以下・満18歳未満、満70歳以上は無料(入館時に年齢のわかるものを要提示)
※障がい者手帳の所持者および介護者各1名は無料(日時指定不要)

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)