展覧会「広がる屛風、語る絵巻」が、京都の細見美術館にて、2025年5月24日(土)から8月3日(日)まで開催される。
「広がる屛風、語る絵巻」は、細見美術館のコレクションを中心に、屛風と絵巻の作品を公開する展覧会だ。
屛風は、風よけや仕切りとして使用された調度である。実用性を備えるとともに、日本では空間を彩る美術品として絵が描かれ、さまざまな画題や様式による屛風絵が展開することになった。
一方で絵巻は、巻物形式の絵画であり、鑑賞者が自ら開いて、巻き進めつつ見るものだ。複数の場面を連続させることで、空間の移動や時間の推移を表すことができるため、絵巻には物語性のある主題が多く取り上げられた。また、絵巻として描かれたのち、後世に切断されて掛け軸に仕立て直された「断簡」もまた、文化人に親しまれてきた。
本展では、空間を彩った屛風と、手元で広げて楽しんだ絵巻を紹介。豊臣秀吉の花見行列を描いた重要文化財《豊公吉野花見図屛風》や、室町幕府の第11代将軍・足利義澄が愛蔵した《硯破草紙絵巻》をはじめ、岩佐又兵衛の《源氏物語図屛風「総角」》、住吉如慶の《きりぎりす絵巻》など、さまざまな作品を目にすることができる。
展覧会「広がる屛風、語る絵巻」
会期:2025年5月24日(土)~8月3日(日) 会期中に一部作品の展示替えあり
会場:細見美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日に休館)
入館料:一般 1,800円、学生 1,300円
【問い合わせ先】
細見美術館(代表)
TEL:075-752-5555