細見美術館(Hosomi Museum)は、1998年に京都市左京区岡崎に開館した美術館。実業家・日本美術コレクター、細見古香庵に始まる細見家三代の蒐集品を基礎として、神道・仏教美術から茶の湯の美術、琳派・伊藤若冲といった江戸絵画まで、日本美術のほとんどすべての分野・時代を網羅するコレクションを所蔵している。
なかでも平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、室町水墨、根来や茶の湯釜、桃山の茶陶や七宝工芸、そして琳派や若冲など江戸時代の絵画に優品が多い。
細見美術館では、日本の古美術のコレクションを中心に多彩な企画展を開催。古典に息づく美の魂を未来に活かしたいという志のもと、伝統文化の継承保存と普及振興に尽力している。
館内には、茶の湯体験や本格的な茶事も楽しめる茶室、「和」をコンセプトに、オリジナルグッズをはじめとした雑貨や美術関連書籍を取り揃えるショップ、気軽なランチコースや喫茶などを楽しめるカフェも併設している。