展覧会「ハッピー龍イヤー！〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜」が、東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂＠丸の内)にて、2024年1月2日(火)から2月3日(土)まで開催される。

“龍”にちなんだ絵画・工芸

古代中国で生まれた「龍」は、強さや権力を象徴する生き物とされ、吉祥模様として絵画や工芸品にあらわされてきた。展覧会「ハッピー龍イヤー！〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜」では、2024年・辰年にちなんで、静嘉堂文庫美術館の所蔵作品から「龍」にまつわる絵画や工芸品を紹介する。

龍をモチーフとした工芸

本展では、龍にまつわる伝承やイメージを織り交ぜつつ、工芸を紹介。龍文を大きくあらわした清時代の大盤《青花黄釉雲龍文盤》、明時代の《青花龍文大壺》や《雲龍堆朱盒》などに加えて、龍のモチーフを細部に取り入れた漆器や陶磁器、染織などを展示する。

龍を描いた絵画

龍は、古代中国の「五行思想」、つまりあらゆるものは木・火・土・金・水の5つの元素からなり、これら相互の影響のもとで変化する、という考えと結びついた。そして、4つの方角を司る「四神」のうち、東方を護る「青龍」として、西方の「白虎」と玉環を取り合う図像が描かれることになる。陽と陰の均衡を示すこうした図像表現は、「龍虎図」などに見てとることができる。

本展では、龍を描いた絵画も公開。橋本雅邦の《龍虎図屏風》(重要文化財)は、こうした「龍虎図」のひとつだ。また、明治時代の内国勧業博覧会に出品され、のちに高く評価されるようになった鈴木松年《群仙図屛風》も展示する。

初出品作品や国宝《曜変天目》も

さらに、会場では、絵画、染織、漆芸、金工、陶磁といったさまざまなジャンルから、初出品となる作品が数多く展示されるほか、《曜変天目(稲葉天目)》(国宝)なども公開する。

展覧会概要

展覧会「ハッピー龍イヤー！〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜」
会期：2024年1月2日(火)〜2月3日(土)
会場：静嘉堂文庫美術館(静嘉堂＠丸の内)
住所：東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館 1F
開館時間：10:00〜17:00(金曜日は18:00まで)
※入館は閉館30分前まで
休館日：月曜日(1月8日(月・祝)・29日(月)は開館)、1月9日(火)
入館料：一般 1,500円、高校・大学生 1,000円、中学生以下 無料
※障がい者手帳の所持者は700円、同伴者1名は無料
※辰年生まれ、ないし姓名に龍・竜・辰・タツ・リュウがつく場合、同伴者含め、入館料を200円割引
※割引の併用不可

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)