蔡國強の大規模個展が国立新美術館で - 火薬を用いた作品「原初火球」を軸に、創作と思考の軌跡をたどる
福島・いわきの昼花火プロジェクト《満点の桜が咲く日》も紹介

撮影:顧劍亨 提供:蔡スタジオ
蔡國強自身の言葉で綴った作品解説や、約9年間を日本で過ごしたという蔡國強がいわきの人々とタッグを組んで実現させたプロジェクトにも注目。会場では、サンローランがコミッションし、2023年6月26日に実施された白天花火《満点の桜が咲く日》の様子も目にすることができる。

白天花火《満天の桜が咲く日》は、福島県いわき市四倉海岸の浜で行われた国内初となる昼花火プロジェクト。約30分間にわたり、40,000発の花火が海と空の間を彩るようにして幅400メートル、高さ120メートルの壮大な舞台に打ち上げられた。

尚、《満天の桜が咲く日》は震災、津波の犠牲者への鎮魂歌として展開されたもの。過去の痛みに立ち向かう「黒い波」、苦しみへの追悼を表す「祈念碑」のシーンから、ピンク色の花火の織りなす桜雲の群れによって「夢や希望」を象徴するシーンまで、スペクタクルなアートを通して、かつて大きな被害に見舞われた土地が“満開の桜の地”になる未来を描き出している。
展覧会概要
展覧会「蔡國強 宇宙遊 ─〈原初火球〉から始まる」
会期:2023年6月29日(木)~8月21日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
休館日:火曜日
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場はいずれも閉館30分前まで
観覧料:一般 1,500円、大学生 1,000円
※高校生・18歳未満、障害者手帳の持参者(付添者1名含む)は入場無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
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