「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」が、東京都美術館にて2026年4月28日(火)から7月5日(日)まで開催される。
アンドリュー・ワイエスは、20世紀アメリカ具象絵画を代表する画家。第二次世界大戦後に脚光を浴びたアメリカ抽象表現主義やネオ・ダダ、ポップアートといった流れからは距離を置き、自身の身近な人々と風景をひたすらに描き続けてきた作家だ。目の前の情景を単に再現描写するだけでなく、作家自身の精神世界が反映された絵画表現がワイエス作品の大きな魅力となっている。
ワイエスの展覧会は1974年に東京と京都で32万人を集めた日本で最初の個展以来、1995年、そして2008~2009年と幾度にわたって開催されており、ワイエスは日本で不動の人気を誇る作家の1人と言える。今回の「アンドリュー・ワイエス展」は、ワイエス没後に開催される、待望の回顧展となる。
「アンドリュー・ワイエス展」のテーマは「境界」。ワイエスにとって生と死、画家自身の精神世界と外の世界をつなぐものだったと考えられる、窓や扉といった「境界」のモチーフに焦点を当てる。
会場には、10点以上の日本初公開作品も集結。ニューヨーク・ホイットニー美術館所蔵の《冬の野》やフィラデルフィア美術館の《冷却小屋》、オクラホマにあるフィルブルック美術館所蔵の《乗船の一行》など、これまで日本では目にすることのできなかった作品を鑑賞することができる。
【詳細】
「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」
開催期間:2026年4月28日(火)~7月5日(日)
会場:東京都美術館(東京・上野公園)
住所:東京都台東区上野公園8-36
問い合わせ先TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
※チケットなど詳細情報は追って発表
■巡回展
・あべのハルカス美術館
会期:2026年10月3日(土)~12月6日(日)
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
※この他、愛知県への巡回を予定