企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が、東京国立近代美術館にて、2023年6月13日(火)から9月10日(日)まで開催される。その後、滋賀・佐川美術館と愛知・名古屋市美術館に巡回する。
アントニ・ガウディは、1852年スペインのカタルーニャ地方に生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家だ。バルセロナ市内には、サグラダ・ファミリアを筆頭に、カサ・ビセンス、グエル公園、カサ・バッリョ、カサ・ミラなど、ガウディが手がけた独創的な造形の建築が点在している。
企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、ガウディの建築のうち、サグラダ・ファミリアに焦点を合わせた展覧会だ。「未完の聖堂」と言われつつ、完成の時期が視野に収まってきたこの聖堂を中心に、100点超の図面や模型、写真、資料、映像を通してガウディの建築思想と造形原理を探ってゆく。
ガウディはゼロから独創的な建築を生みだしたのではなく、西欧のゴシック建築、スペインならではのイスラム建築、そしてカタルーニャ地方の歴史や風土など、自らが立つ土壌を掘り下げることで、独自の造形と法則を生みだした。本展では、「歴史」「自然」「幾何学」という3つの視点から、ガウディの発想の源泉をひもといてゆく。
また、総合芸術としてのサグラダ・ファミリアにも着目。ガウディはサグラダ・ファミリアにおいて、「降誕の正面」を飾る彫像など、聖書の内容を表す彫刻を自ら手がけるほか、外観や内観の光と色の効果、建物の音響効果にも工夫を凝らしている。本展では、建築や彫刻、工芸を融合するガウディの総合芸術志向に光をあて、聖堂の豊かな世界を紹介する。
企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」
会期:2023年6月13日(火)〜9月10日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月17日(月・祝)は開館)、7 月 18 日(火)
※観覧料については追って告知
■巡回情報
・滋賀会場
会期:2023年9月30日(土)〜12月3日(日)
会場:佐川美術館
住所:滋賀県守山市水保町北川2891
・愛知会場
会期:2023年12月19日(火)〜2024年3月10日(日)
会場:名古屋市美術館
住所:愛知県名古屋市中区栄2-17-25(芸術と科学の杜・白川公園内)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00~20:00)