fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

share_icon
  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示

兵庫県立美術館では、「2022年コレクション展II」を、2022年7月30日(土)から12月18日(日)まで開催する。

2021年度の新収蔵作品や吉原治良を特集

吉原治良《牧歌》1952年 昭和60年度 財団法人伊藤文化財団寄贈
吉原治良《牧歌》1952年 昭和60年度 財団法人伊藤文化財団寄贈

兵庫県立美術館のコレクション展では、特定のテーマのもとで同館の収蔵品を展示する「特集」と、展示室の一角を使用した「小企画」を開催している。今期は、2021年度に新たに収蔵された作品を紹介する特集1「リ・フレッシャーズ─新収蔵品紹介展」、具体美術協会を率いた吉原治良の作品と資料群を展示する特集2「没後50年 吉原治良の小宇宙(ミクロコスモス)」、そして前期には、手で触れて作品を鑑賞できる小企画「美術の中のかたち─手で見る造形 彫刻の中のからだ」を開催する。

3つのテーマのもとで新収蔵作品を紹介

青木千絵《BODY 10-1》2010年 令和3年度 大和卓司氏遺贈記念収蔵
青木千絵《BODY 10-1》2010年 令和3年度 大和卓司氏遺贈記念収蔵

特集1「リ・フレッシャーズ─新収蔵品紹介展」では、「リフレイン」「リフレクト」「リフレッシュ」の3つのキーワードのもと、2021年度の新収蔵作品を紹介。

中村一美《仙丈II》1987年 令和3年度 大和卓司氏遺贈記念収蔵 ©Kazumi Nakamura
中村一美《仙丈II》1987年 令和3年度 大和卓司氏遺贈記念収蔵 ©Kazumi Nakamura

今回の新収蔵作品には、反復やくり返しを特徴とするものが多く含まれる。「リフレイン」では、そうしたくり返しのリズムが感じられる中村一美《仙丈II》などの作品を集めて展示する。

棚田康司《たちのぼる─少年の場合》2012年 令和3年度 大和卓司氏遺贈記念収蔵
©TANADA Koji
棚田康司《たちのぼる─少年の場合》2012年 令和3年度 大和卓司氏遺贈記念収蔵
©TANADA Koji

また、「リフレクト」では、作品に映しだされた作者の姿や経験などに焦点を合わせ、郭徳俊《カーターと郭》や青木千絵《BODY 10-1》などを読み解く一方、「リフレッシュ」では、柳瀬安里や棚田康司をはじめ、これまで兵庫県立美術館が所蔵していなかった兵庫ゆかりの作家や若手作家などの作品を紹介する。

「具体」創設者・吉原治良の創作に迫る

吉原治良《作品(二の字)》1971年 昭和59年度購入
吉原治良《作品(二の字)》1971年 昭和59年度購入

2020年度に兵庫県立美術館は、前衛美術グループ「具体美術協会」の創設者・吉原治良の素描を中心に、多数の作品と資料の寄贈を受けた。特集2「没後50年 吉原治良の小宇宙(ミクロコスモス)」では、これらの新収蔵作品に加えて、《牧歌》や《作品(二の字)》など従来のコレクション作品も展示し、吉原の創作活動を探ってゆく。

手で触れて鑑賞する展示──ブールデルの彫刻を中心に

エミール=アントワーヌ・ブールデル《風の中のベートーヴェン》1904-08年
エミール=アントワーヌ・ブールデル《風の中のベートーヴェン》1904-08年

兵庫県立美術館では、前身である兵庫県立近代美術館時代から、作品を手で触れて鑑賞できる展覧会「美術の中のかたち─手で見る造形」を継続的に開催してきた。今回は、同館の彫刻収集第1号であるエミール=アントワーヌ・ブールデル《風の中のベートーヴェン》が返却されることにあわせて、ブールデルによる彫刻作品を特集。ブールデルがどのように身体を把握していたのかに光をあてるとともに、ほかのフランス近代彫刻作品との比較も行う。

展覧会概要

2022年コレクション展II
会期:2022年7月30日(土)〜12月18日(日)
[前期 7月30日(土)〜9月25日(日) / 後期 10月8日(土)〜12月18日(日)]
会場:兵庫県立美術館
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
※展示替え期間中(9月26日(月)〜10月7日(金))は常設展示室を閉室
観覧料:
・当日券=一般 500円、大学生 400円、高校生以下 無料、70歳以上 250円、障がい者(一般) 100円、障がい者(大学生) 100円
・団体料金(20名以上)=一般 400円、大学生 300円、高校生以下 無料、70歳以上 200円、障がい者(一般) 100円、障がい者(大学生) 50円
・特別展とのセット料金=一般 300円、大学生 200円、高校生以下 無料、70歳以上 150円、障がい者(一般) 50円、障がい者(大学生) 50円
※障がい者1名につき介護者1名無料、ただし「美術の中のかたち」展開期中(前期)は障がい者も無料
※一般以外の料金には証明できるものの提示が必要
※毎月第2日曜日は公益財団法人伊藤文化財団の協賛により無料
※団体(20名以上)での鑑賞の際には事前に連絡のこと

■展示構成
・特集1「リ・フレッシャーズ─新収蔵品紹介展」(常設展示室1・2・3(前後期)+4(後期))
・特集2「没後50年 吉原治良の小宇宙(ミクロコスモス)」(常設展示室6)
・小企画「美術の中のかたち─手で見る造形 彫刻の中のからだ」(常設展示室4(前期のみ))
・近現代の彫刻(常設展示室5)
・小磯良平記念室
金山平三記念室

【問い合わせ先】
兵庫県立美術館
TEL:078-262-1011

Photos(11枚)

兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真1 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真2 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真3 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真4 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真5 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真6 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真7 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真8 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真9 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真10 兵庫県立美術館のコレクション展、「具体」創設者・吉原治良を特集&“くり返し”などに着目した新収蔵品展示|写真11

キーワードから探す

関連ショップ・スポット